蜀犬 日に吠ゆ

2010-03-26

[][][]蛇の章を読む(その44) 19:37 はてなブックマーク - 蛇の章を読む(その44) - 蜀犬 日に吠ゆ

覚った人を、また真理のすぐれた所以

第一 蛇の章

一〇、アーラヴァカという神霊

一九〇 (神霊いわく、――)「いまやわたくしは、どうして道の人、バラモンどもに広く問う要がありましょうか。わたくしは今日(来世のためになること)を覚り得たのですから。

一九一 ああ、目ざめた方がアーラヴィーに住むためにおいでになったのは、実はわたくしのためをはかってのことだったのです。わたくしは今日、何に施与すれば大いなる果報が得られるかということを知りました。

一九二 わたくしは、村から村へ、町から町へめぐり歩こう、――覚った人を、また真理のすぐれた所以を、礼拝しつつ。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 註。

一九二 わたくしは、村から村へ……――三宝にではなくて、仏と法とに帰依するというのは、古い韻文に出ている句である(SN. Ⅰ, p.30 G.; DN. Ⅱ, p.208 G,; 221 G,; 227 G.)。

 ここでは、他の宗教や実践にたよらないという、ブッダに対する信仰が、はっきりと表明されている。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 なるほど。「もうほかのバラモンには問う必要がない」というのは、ウパニシャド学との訣別宣言であるわけですか。難しいなあ。