蜀犬 日に吠ゆ

2010-04-09

[][][]メアリ・ノートン『床下の小人たち』岩波少年文庫 16:32 はてなブックマーク - メアリ・ノートン『床下の小人たち』岩波少年文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 ミーハーなので、平積みの本を買いまくります。ジブリ映画の原作本

 佐藤さとるのコロボックルものと共通する、小人と人間との出会い。ただ、コロボックルたちが自給自足できる独自の文明を発展させていたのとは異なり、「借り暮らし」たちは、人間文明(というか住んでいる家)に寄生しているわけです。

 アリエッティは病気の養生をしていた「男の子」と知り合い、屋敷の中のたくさんのものを貰いますが、それでドライヴァ夫人の疑念をおこさせてしまい、屋敷を出ざるを得なくなります。野生化していく、ということなのでしょうか。寄生をやめても、すぐに野生に適応できなそうですがねえ。

 どっちかというと「チンカラ村のホイくん」に近いかも。

 話の流れは、ですから少し暗いのですよね。「借り暮らし」たちは、イギリスの田舎のお屋敷と同じように滅びの道を歩んでいることになっていますし、男の子はインド生まれでイギリスに越してきたばかりで十歳なのにリューマチにかかり思うように動けないし、女中のローザは「借り暮らし」の「借りた」品物に関して疑われたまま屋敷を去ることになるし……世の中うまくいかないものです。