蜀犬 日に吠ゆ

2010-04-10

[][][][]衛霊公第十五を読む(その17) 20:14 はてなブックマーク - 衛霊公第十五を読む(その17) - 蜀犬 日に吠ゆ

誰をか毀り誰をか誉めん

 衛霊公第十五(380~420)

403 子曰。吾之於人也。誰毀誰誉。如有所試矣。斯民也。三代之所以直道而行也。

(訓)子曰く、吾れの人に於けるや、誰をか毀(そし)り誰をか誉めん。如し誉むる所ある者は、其れ試みし所あるなり。斯の民や、三代の直道にして行いし所以直きを以て道びいて行かしめし所なり。

(新)子曰く、私は他人に対しては中立で、古い言葉に、誰を訾(そし)り、誰を誉めるということがない、とある通り、よい宣伝も悪い宣伝もしない主義だ。但し例外的に賞める人があったなら、それは前に実際にぶつかってちゃんと証拠がある場合に限られる。現今の天下の人民は、かつて夏・殷・周の三代の盛時に、直きをもって導けば、そのまま真直ぐについてきた、その同じ人民なのだ。(そういう時代には、誰を訾り誰を誉めることがない、という精神が普遍的に行われていたものだ。)

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 前半部分、要するに「伝聞情報で人を判断したりしないよ、自分で確かめた人には意見を言うよ」ということでしょう。

 しかし、元祖「春秋の筆法」の人のセリフですから、ホンマかいなと思ってしまいますよね。