蜀犬 日に吠ゆ

2010-04-17

[][][]Don't Stop Dora Now!~~『ドラえもん 映画主題歌大全集』コロムビア 21:19 はてなブックマーク - Don't Stop Dora Now!~~『ドラえもん 映画主題歌大全集』コロムビア - 蜀犬 日に吠ゆ

 リミッター解除!! ついに「風のマジカル」の封印が解かれる!! この逆風の中、あえて風のマジカルをぶちかます!!! そこに痺れる、憧れるぅ! だれもドラを止めることはできない!

 まあ、武田鉄矢さんと手を切ってまで主題歌にするほどの歌でないことは周知の事実だから、「まあこんなもんか」と確認しただけの代物だったがね!

風のマジカル

作詞 湯川れい子 作曲 NOBODY 編曲 鷲頭詩郎

Green, Green, Green

春の風がささやくわ

大胆なポーズ そろそろ似合いそうと

ヘッドホーンのままでいいわ

汗ばむほど わたしを抱いて


Green, Green, Green

こころさえも みどり色

一年たって気がつくなんて バカね

だから大きな声でいえる

世界中で君だけが好き


☆そうよ ざわめきの中

Spring Time

季節が変る Spring Time

少年はアポロになるのね

そして まばたきひとつ

Spring Time

風のマジカル Spring Time

危なさが かすんで見えない

ね、キスして



Knock, Knock, Knock

扉叩くのは だあれ?

ゆうべの夢に出て来た地図はどこ?

約束なんて 出来ないけど

身体じゅうで愛してみたい


Knock, Knock, Knock

瞳の中 みどり色

いつよりわたし 今がきれいと思う

だから大きな声でいえる

世界中で君だけが好き


そうよ 謎めく陽ざし

Spring Time

木もれ日 ゆれてSpring Time

いたずらが本気になるのね

そして ほほ笑みひとつ

Spring Time

バラの花びら Spring Time

くちびるが ふるえてしまうの

ね、キスして


☆くりかえし

『ドラえもん 映画主題歌大全集』コロムビア

 リピートで何遍も聞きました。いろいろ思うこともあります。

 別に悪い歌ではないと思います。いい歌でもないですがね。これのどこが「The Great Adventure in the planet of Demons」なのか。武田氏の歌も、たしかに映画とリンクしていなかったかもしれません。しかし、最初の大長編では『ポケットの中に』、映画ドラえもんシリーズすべてに通底する大きなテーマを表した大作でした。開拓史では『心をゆらして』、挿入部分は藤本監督が考えたのでしょうか? しかしあの、異次元空間を浮かびながら飛んで行く場面とぴったりの、名曲でした。西部劇にありがちなアップテンポは、BGM に任せて、「友情と、別れの運命」という核心をついた炊けだし最高。またいいますが、西部劇は最高潮に達する直前に主題歌を入れますが、藤本先生は西部劇ストーリーでベタを進めながら、もう一方でSF友情譚を信仰させて、完璧な演出で挿入歌を挿入したんです。最高! 『だからみんなで』はあのシーンにベストフィット。武田先生がどこまで漫画を読んで作詞したのか分かりませんが、叙情に持っていったことが素晴らしい。漫画版でも、あのジャイアンとペコ、そしてその他大勢のサイレントは最高でした。そして、みんなでつよくなれる! 未来の自分と一緒になって、つよくなれる! 読み切りの『ドラえもん』では、未来の自分に宿題を手伝わせようとして結局、過去の自分と未来の自分の殺し合いにまで発展してしましましたが、映画では、「もくときみのをあわせて」つよくなる、過去と未来の自分ならなおさらだ! となって感動的でした。『海はぼくらと』は、逆に「今回は海ですよ」と情報を得てから作ったのかもしれない作品で、エンディングに押し込められてしまっていますが、名曲。

 それに比べると、『風のマジカル』。ドラえもん作品にそぐわない。「汗ばむほど わたしを抱いて」←×ね。関係者は藤本先生以外全員×ね。「大胆なポーズ そろそろ似合いそうと ヘッドホーンのままでいいわ 汗ばむほど わたしを抱いて」。もしも私が美女だったとして、こんな歌うたわされたら、困る。ドラえもんをバカにするほどにもほどがあります。プロデューサーとか芸能事務所の力関係がどんななのか全然知りませんが、「風のマジカル」には疑問が残ります。

 当初はもっとひどいことかいていたのですが、読み返すとひどいので書き直しました。


 とまれこうまれ、こういうWクズ歌を入手できるのは、日本の表現の自由の賜物であると思いますし、よいことだと思います。その後の主題歌への感想は略。


[][][]一つ一つ積み重ねた功夫の強さ~~ゴリラズ『DEMON DAYS』EMI 20:32 はてなブックマーク - 一つ一つ積み重ねた功夫の強さ~~ゴリラズ『DEMON DAYS』EMI - 蜀犬 日に吠ゆ

 こちらもゲット。祝、通常版!

 CCCD なんてゴミを大量生産していた東芝は死ね!(うそです。東芝大好き!えねるぎーとえれくとろにくす!)

 閑話休題。

 「KIDS WITH GUNS」や「DIRTY HARRY」のシングルで我慢していた日々も、ようやく終わります。我慢していた甲斐がありました。全然話題が変わりません。


 ゴリラズと言えばそのアートワーク。「タンクガール」でおなじみのカトゥーニスト、ジェイミー・ヒューレットとか言われても、「タンクガール」知らんがな。

ディーモン・デイズ

ディーモン・デイズ

 今作も、ポップカルチャー炸裂。こういう点で、イギリスはアメリカに比べるとしたたかというか、強さをもっていると思いますね*1。歴史と伝統と保守主義の賜物でしょうか。

 四人組を表現する豊饒さ、それは古さと新しさの交わる点をたくさんもっているからなのでしょうか。別に四人組ではなくても、ダブル・ギターとかいう構成でもいいのですがね。


 ちょっと怖いのは、日本のポップカルチャー。中国が、もしも(その可能性は今のところ低いわけですが)民主的自由主義的な国に生まれかわったら、ものすごいことになりそうで、そして私のように靖国神社に合祀されたくないタイプの非国民は、江戸時代の庶民が「水滸伝」「三国志演義」に熱狂した以上に、そうした恩恵を受けたがってしまうのではないでしょうか、ということ。「忠臣蔵」「八犬伝」には、エンターテインメントとして疑問がすこしあるんですよねえ。優劣の話ではなく。


 思うに、本当に、ITがすべての情報源にアクセスすることができるようになり、情報がフラットになるのだとすれば、仲良し四人組は、「H・E・L・P各文字の担当」が決まっていなければならないはずで、もちろん「横断歩道をわたる順番」も決まっていなければウソでしょう。横並びに横断すれば、それは本当の「四人組」ではないはず。



[][][]夢の島~~ゴリラズ『PLASTIC BEACH』EMI 20:02 はてなブックマーク - 夢の島~~ゴリラズ『PLASTIC BEACH』EMI - 蜀犬 日に吠ゆ

 ゴリラズ最新作は、世界中から、滅んだ人類の廃棄物たちが漂着する夢の島。

 マードックが船長帽なのは、はやく「世界樹の迷宮」をしろという天啓である可能性もありますね。

フェイズ3 プラスティック・ビーチ

この島は、太陽がいっぱいの黄金色にかがやく大陸などではなく、人工の災害地。プラスティックや瓦礫の破片、そして浜辺に打ち上げられた、人類の遺産の残骸でできている。辺鄙な海の真っ只中を漂う、幻想的なゴミの島だ……。プラスティック・ビーチは、地球上のどの陸地からも最も遠く離れた場所にある。つまり「Point Nemo」(太平洋到達不能極)。この地球で一番寂れた場所。

「プラスティック・ビーチ」

フェイズ3 プラスティック・ビーチ

プラスティック・ビーチは文字通り、海に浮かぶプラスティックの巨大な塊だ。そこには何の草木も生えてはいない。古代から現代までの瓦礫が不自然に堆積した集合体である。割れた瓶、古タイヤ、電気製品のガラクタ、そしてあらゆる種類の不要品や廃品が、緊急時に船や飛行機から投棄されたタールや、無数の計り知れない惨事が起きた際に海面に流出した重油からなる、ドロドロでベトベトな粘着性の高い物質で、しっかりくっつき合っている。

「プラスティック・ビーチ」

 と言うわけで、こんどのコンセプトは海。

 オノヨーコのプラスティック・バンドも、プラスティックを人工的で生命を疎外する代表として使用しました。頽廃した現代文明の象徴として、石油と合成樹脂、というのは英米に共通するイメージなのでしょうかね。

 しかしもちろんゴリラズですから、こうした人類の暗黒面をこそ、ユートピアにしてしまいます。それを全部解説文で言ってしまうのがいいことなのか悪いことなのか分かりませんが、歌詞カードなんて読まない私としては世界観を理解するうえで、ありがたい。

フェイズ3 プラスティック・ビーチ

新しいウェブサイト

”プラスティック・ビーチ”は、”人類による失敗の遺物”のように思える。人類の全歴史が、グシャッと一つの異教的な塊となり、この世の破滅を預言するアトランティス大陸と化しているかのようだ。そしてこの島は、日に日に大きさを増している。不吉な闇をかかえたあらゆるものが、渦を巻きながらこの地を目指し、島に流れ着いているようなのだ。当初は不安を抱いたり、不思議に思っていたマードックだったが、今ではその構想全体に興奮気味である。


 「まっったくスゲえ状況だよ。音楽史上、これほど変わってるイカれた場所から、アルバムを、しかも復活作を世に送り出すことを思い付くバンドなんて、他には絶対いやしないだろうね……」

「プラスティック・ビーチ」

*1:漢字で書くと同じか