蜀犬 日に吠ゆ

2010-04-25

[][][][]季氏第十六を読む(その4) 19:22 はてなブックマーク - 季氏第十六を読む(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

益者三友

 季氏第十六(421~434)

424 孔子曰。益者三友。損者三友。友直。友諒。友多聞。益矣。友便辟。友善柔。友便佞。損矣。

(訓)孔子曰く、益する者に三友あり、損する者に三友あり。直きを友とし、諒あるを友とし、多聞を友とするは益なり。便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とするは損なり。

(新)孔子曰く、益ある友人に三種類、損する友人に三種類ある。正直な友人、篤実な友人、物知りの友人は益がある。責任を回避する人、反対をしない人、口先きだけが達者な人は、友人にすると損をする。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 [便辟。友善柔。友便佞。損矣。:title=「君子は不諒」]といった舌の根は、もう乾いたのでしょうか。諒は「小さな信義にこだわる」か「小さな信義も疎かにしない」のどちらの意味にもなるということでしょうか。諒であることが望ましいが、それよりも「貞」が大事なのだという意味かも。

 この章句は、当然『徒然草』第百十七段との関連が考えられましょう。

第百十七段

 友とするに悪き者、七つあり。一つには、高く、やんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく、身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、たけく、勇める兵。六つには、虚言する人。七つには、欲深き人。

 よき友、三つあり。物くるゝ友。二つには医師(くすし)。三つには、知恵ある友。

安良岡康作訳注『徒然草』旺文社文庫
徒然草 (対訳古典シリーズ)

徒然草 (対訳古典シリーズ)