蜀犬 日に吠ゆ

2010-05-31

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その1) 20:54 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

ふるとしに春たちける日よめる   在原元方

1 年の内に春はきにけり ひととせをこぞとやいはん ことしとやいはん

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

1 ふるとしに春たちける―旧年のうちに立春が来た。立春は新年になって来るのが普通だが、時々旧年のうちに来る。一、年内に。次の年にならない前の年に。三~五、同じ一年を去年と言おうか、ことしと言おうか。たとえば、九月の話をするのに、去年の九月と言おうか、ことしの九月と言おうか、という気持。春を迎えた喜びの中にふと湧いた当惑。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 これが最初の歌だったとは。しかし理窟っぽくてすこし言いがかりに近いような気もします。素直に「♪春が来た あ~こりゃこりゃ」とかとか歌っていれば、いい男なのに。

古今和歌集 (岩波文庫)

古今和歌集 (岩波文庫)