蜀犬 日に吠ゆ

2010-06-27

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その8) 19:49 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

    大江千里

14 鶯の谷よりいづるこゑなくは 春くることをたれか知らまし

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

2010-06-26

[][]坂口尚『石の花』45 講談社漫画文庫 19:52 はてなブックマーク - 坂口尚『石の花』45 講談社漫画文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 第四巻第五巻(完結)。

石の花(4)激戦編 (講談社漫画文庫)

石の花(4)激戦編 (講談社漫画文庫)

石の花(5)解放編 (講談社漫画文庫)

石の花(5)解放編 (講談社漫画文庫)

続きを読む

2010-06-25

[][]坂口尚『石の花』3 講談社漫画文庫 19:52 はてなブックマーク - 坂口尚『石の花』3 講談社漫画文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 第三巻。

石の花(3)内乱編 (講談社漫画文庫)

石の花(3)内乱編 (講談社漫画文庫)

続きを読む

2010-06-24

[][]坂口尚『石の花』 講談社漫画文庫 20:54 はてなブックマーク - 坂口尚『石の花』 講談社漫画文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 第二巻。戦争は更に昏迷を深める。

石の花(2)抵抗編 (講談社漫画文庫)

石の花(2)抵抗編 (講談社漫画文庫)

続きを読む

2010-06-23

[][]坂口尚『石の花』1 講談社漫画文庫 20:17 はてなブックマーク - 坂口尚『石の花』1 講談社漫画文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 最近、物語を読む力が低下しているので、マンガくらいしか読めません。

石の花(1)侵攻編 (講談社漫画文庫)

石の花(1)侵攻編 (講談社漫画文庫)

続きを読む

[][]森薫『乙嫁語り』2 エンターブレイン 20:17 はてなブックマーク - 森薫『乙嫁語り』2 エンターブレイン - 蜀犬 日に吠ゆ

 2巻。新刊コーナに平積みになっていたのですが、漫画屋さんのエンターブレインコーナには1巻しか置いていなかったので見逃していたのでした。

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

続きを読む

[][][][]堯曰第二十を読む(その3) 19:27 はてなブックマーク - 堯曰第二十を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

命を知らざれば

 堯曰第二十(497~499)

499 子曰。不知命。無以為君子也。不知礼。無以立也。不知言。無以知人也。

(訓)子曰く、命を知らざれば、以て君子と為すなきなり。礼を知らざれば、以て立つなきなり。言を知らざれば、以て人を知るなきなり。

(新)子曰く、天命の存在を悟らなければ、学問をした君子とは言えない。礼を学ばなければ独立できない。物の言い方、聞き方を知った上でなければ、人物を見分けることができない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-22

[][][][]堯曰第二十を読む(その2) 20:16 はてなブックマーク - 堯曰第二十を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

五美を尊び、四悪を屏く

 堯曰第二十(497~499)

498 子張問於孔子曰。何如斯可以従政矣。子曰。尊五美。屏四悪。斯可以従政矣。子張曰。何謂五美。子曰。君子恵而不費。労而不怨。欲而不貪。泰而不驕。威而不猛。子張曰。何謂恵而不費。子曰。因民之所利而利之。斯不亦恵而不費乎。択乎労而労之。又誰怨。欲仁而得仁。又焉貪。君子無衆寡。無小大。無敢慢。斯不亦泰而不驕乎。君子正其衣冠。尊其瞻視。儼然人望而畏之。斯不亦威而不猛乎。子張曰。何謂四悪。子曰。不教而殺。謂之虐。不戒視成。謂之暴。慢令致期。謂之賊。猶之与人也。出納之吝。謂之有司。

(訓)子張孔子に問うて曰く、何如なれば斯に以て政に従うべきか。子曰く、五美を尊び、四悪を屏(しりぞ)くれば、斯に以て政に従うべし。子張曰く、何をか五美と謂う。子曰く、君子は恵んで費さず。労して怨まれず。欲して貪らず。泰にして驕らず。威あって猛からず。子張曰く、何をか恵んで費さずと謂う。子曰く、民の利とする所に因ってこれを利す。斯れ亦た恵んで費やさざるにあらずや。労すべきを択んでこれを労す。又た誰をか怨まん。仁を欲して仁を得。又た焉んぞ貪らん。君子は衆寡となく、小大となく、敢えて慢(あなど)るなし。斯れ亦た泰にして驕らざるにあらずや。君子は其の衣冠を正しくし、其の瞻視を尊(たか)くす。儼然として人望んでこれを畏る。斯れ亦た威あって猛からざるにあらずや。子張曰く、何をか四悪と謂う。子曰く、教えずして殺す、これを虐と謂う。戒めずして成るを視る、これを暴と謂う。令を慢(みだ)りにして期を致す、これを賊と謂う。これを猶(ひと)しく人に与うるなり。出納の吝かなる、これを有司という。

(新)子張が孔子に問うて曰く、何如にしたならば政治をうまく運用することができましょうか。子曰く、五つの善事に心掛け、四つの悪事に注意すれば、政治を運用するに有効です。子張曰く、五つの善事とは何々でしょうか。子曰く、為政者として、恩恵を与えるが浪費にならない。労働させるが怨まれない。欲望をみたしても貪欲にならない。自信がありながら謙虚にする。威厳があるが怖がられない。子張曰く、それらはどういう意味なのでしょうか。子曰く、人民が価値ありと思う所へ予算をつぎこむ。そうすれば恩恵を与えるが浪費にならない。労働する価値のある工事を択んで人民を使役すると、誰も怨む者がない。仁政を行おうと欲して仁政の名を得たからには、もうその上に望む何物もない。為政者たる者は人民の衆寡を論ぜず、土地の大小を問うなく、誰をも軽視することはない。これは自信がありながら謙虚だからであると言えよう。次に為政者たる者は、服装をきちんと整え、その顔色を正しくして、離れた所から見ると儼然とおごそかであって、尊敬の念を起こさせる。これは威厳があるが恐くはないと言えよう。子張が更に尋ねた、四つの悪事とはどういうことでしょうか。子曰く、教育しないでおいて悪いことをすれば死刑に処する。これを虐政という。放任しておいて成績をやかましく言う。これを暴政という。ゆっくり命令を出しておいて、実施を急がせる。これをだまし打ちという。官物を支給するのを自分の私物を与えるような顔をして、出来るだけ値切る。これを官僚主義という。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-21

[][][][]堯曰第二十を読む(その1) 21:20 はてなブックマーク - 堯曰第二十を読む(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

堯は曰く、咨、爾舜。天の暦数、爾の躬にあり

 堯曰第二十(497~499)

497 堯曰。咨爾舜。天之暦数在爾躬。允執其中。四海困窮。天禄永終。舜亦以命禹。曰。予小子履。敢用玄牡。敢昭告于皇皇后帝。有罪不敢赦。帝臣不蔽。簡在帝心。朕躬有罪。無以万方。万方有罪。罪在朕躬。周有大賓。善人是富。雖有周親。不如仁人。百姓有過。在予一人。謹権量。審法度。修廃官。四方之政行焉。興滅国。継絶世。挙逸民。天下之民帰心焉。所重民。食。喪。祭。寛則得衆。信則民任焉。敏則有功。(公)恵則説。

(訓)堯は曰く、咨(ああ)、爾舜。天の暦数、爾の躬にあり。允(まこと)に其の中を執れ。四海困窮せば、天禄永く終らん、と。舜も亦た以て禹に命ず。(湯は)曰く、予(われ)小子履、敢て玄牡(げんほ)を用いて、敢て昭(あき)らかに、皇皇たる后帝に告ぐ。罪あるは敢て赦さず。帝臣蔽わず。簡(えら)ぶこと帝の心にあり。朕が躬に罪あらば、万方を以てするなかれ。万方に罪あらば、罪は朕が躬にあり、と。周に大いなる賓(たまもの)あり。善人に是れ富めり。周親ありと雖も、仁人に如かず。百姓過ちあらば、予一人にあり。権量を謹み、法度を審(つまびら)かにし、廃れたる官を修め、四方の政行わる。滅びたる国を興し、絶えたる世を継ぎ、逸民を挙げ、天下の民、心を帰せり。民に重んずる所は食、喪、祭なり。寛なれば衆を得、信あれば民任ず。敏なれば功あり、(公)恵あれば説ぶ。

(新)堯は舜に言った。これ親愛なる舜よ。天が放った運命の矢はおん身に定ったぞよ。お前は宇宙の原則をしかと手に握って離すな。天下の人民が困窮するようなことが起れば、天の賜った幸福はそのまま立ち去って再び返って来ぬぞよ、と。その舜もまた同じように禹に命じた。(こんどは殷の湯王は)曰く、我、不束者の履は決意して黒牛を犠牲にして天を祀り、大胆にも天の皇皇たる主催者の后帝に物申す。罪人、夏の桀王は最早や許すことができませぬ。后帝の奴隷たる私は何も匿しだてをいたしませねば、凡ては帝の御心で定まります。もし私の身に罪がありましても、それは庶民に関わりのないことであります。もし庶民に罪がありましたならば、それは私自身の責任であります、と。周の代が大いに栄えたのは、善人が多かったからである。(武王曰く)周(したし)き親類よりも、仁人の方が信頼できる。百姓に過ちがあれば、それは私一人の責任である、と。そこで度量衡の制度を厳密に定め、法律を明確にし、福祉のための官を再興し、人民のための政治が成績をあげた。滅びた国を復興し、祀りの絶えた家に相続者を定め、隠れた賢者を捜して登用したので、天下之人民が明るい希望を持つようになった。その政治の原理は人民に必要なことは食物、葬式、追善であることを知って不自由させぬにある。また寛容なれば大衆がつき従い、信用を守れば人民が依頼し、骨惜しみをせねば能率が上り、恩恵があれば不満がないことを知って政治を行ったのであった。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-20

[][][][]子張第十九を読む(その19) 18:58 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その19) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子は一言、以て知と為し、一言、以て不知と為す

 子張第十九(472~496)

496 陳子禽謂子貢曰。子為恭也。仲尼豈賢於子乎。子貢曰。君子一言以為知。一言以為不知。言不可不慎也。夫子之不可及也。猶天之不可不可階而升也。夫子之得邦家者。所謂立之斯立。道之斯行。綏之斯来。動之斯和。其生也栄。其死也哀。如之何。其可及也。

(訓)陳子禽、子貢に謂いて曰く、子は恭を為すなり。仲尼は豈に子よりも賢ならんや。子貢曰く、君子は一言、以て知と為し、一言、以て不知と為す。言は慎まざるべからざるなり。夫子の及ぶべからざるや、猶お天の階して升るべからざるがごときなり。夫子にして邦家を得たらんには、所謂る、これを立つれば斯に立ち、これを道(みちび)けば斯に行き、これを綏(やす)んずれば斯に来り、これを動かせば斯に和ぐ。其の生くるや栄(はえ)あり、其の死するや哀しまる。これを如何んぞ其れ及ぶべけんや。

(新)陳子禽が子貢に言った。貴方は謙遜すぎる。孔子でも貴方より賢いとは言えますまい。子貢曰く、貴殿はただの一言で知者と思われ、また愚者と思われることがありますから、言葉を慎んで頂きたい。先生がお偉かったことは、天の高さにあって梯子をかけて升って行くことができぬようなものでした。もしも先生が一国の政治を自由にする地位を得られたなら、古い言葉に、(人民を)立てようとすればすぐ立ち、導こうとすればすぐ行き、招こうとすればすぐ来る。動かそうとすればすぐ従う、人はみな生きて栄あり、死んでは悲しまれる、とある通りにされたに違いありません。どうして、到底他人の及ぶところではありません。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-18

[][][][]子張第十九を読む(その18) 18:40 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その18) - 蜀犬 日に吠ゆ

仲尼は日月なり。得て踰ゆるなし

 子張第十九(472~496)

495 叔孫武叔。毀仲尼。子貢曰。無以為也。仲尼不可毀也。他人之賢者。丘陵也。猶可踰也。仲尼日月也。無得而踰焉。人雖欲自絶。其何傷於日月乎。多見其不知量也。

(訓)叔孫武叔、仲尼を毀(そし)る。子貢曰く、以て為すなきなり。仲尼は毀るべからざるなり。他人の賢者は丘陵なり。猶お踰(こ)ゆべきなり。仲尼は日月なり。得て踰ゆるなし。人自ら絶たんと欲すと雖も、其れ何ぞ日月において傷(やぶ)らんや。多(まさ)に量の知らざるを見すのみ。

(新)魯の叔孫武叔が孔子を悪しざまに言った。子貢曰く、それは全く無用だ。孔子には悪口が通用しないのだ。世間で賢者といわれている人は、いわば小山のようなもので、歩いて乗りこえることができる。ところが孔子の高さは天上の日月のようなものだ。そこまで上って行く手段がない。さればと言って無視しようとしても、無視された方の日月は平然としていてびくともしない。かえって無視しようとした方が、身の程知らずであったことを暴露するにすぎない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-17

[][][][]子張第十九を読む(その17) 21:11 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その17) - 蜀犬 日に吠ゆ

夫子の牆は数仞なり

 子張第十九(472~496)

494 叔孫武叔。語大夫於朝曰。子貢賢於仲尼。子服景伯以告子貢。子貢曰。譬之宮牆。賜之牆也及肩。窺見室家之好。夫子之牆数仞。不得其門而入。不見宗廟之美。百官之富。得其門者或寡矣。夫子之云。不亦宜乎。

(訓)叔孫武叔、大夫に朝に語りて曰く、子貢は仲尼よりも賢なり、と。子服景伯以て子貢に告ぐ。子貢曰く、これを宮牆に譬うれば、賜の牆や肩に及ぶ。室家の好きを窺い見る。夫子の牆は数仞なり。其の門を得て入るにあらざれば、宗廟の美、百官の富を見ず。其の門を得る者、或いは寡なしと、夫子の云える、亦た宜(うべ)ならずや。

(新)魯の叔孫武叔が朝廷で同僚の大夫たちと話している間に、子貢は孔子よりも賢い、と言った。子服景伯がそれを子貢に話した。子貢曰く、それはとんでもない。例えば邸宅の垣根で言うならば、私の垣根は肩の高さにすぎません。誰でも人はその上から、部屋の内部の奥深い所まで窺きこめます。先生の垣根の高さは数メートルもありますから、門から入っていくのでなければ、内部の建物、祖先を祭る宗廟の美しさ、部局に分れた財貨の蓄積の莫大なのを見ることができぬでしょう。かつて先生は、その門に入ることの出来る者は、甚だ少数に限られる、と申されましたが、まことにもっともなお言葉であったと思います。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-16

[][]高島俊男『お言葉ですが…』別巻123 連合出版 20:00 はてなブックマーク - 高島俊男『お言葉ですが…』別巻123 連合出版 - 蜀犬 日に吠ゆ

 高島先生の『お言葉ですが…』11巻の文庫版がなかなか出ないなあ……と、思いつつ、横目で単行本は「別巻」が出てるよ……と思いつつ、はやく文庫本、はやく文庫本……と思いつつ暮らしていました。

 そうしたら、この別巻は文春ではなくて連合出版から出されていたのでした。連合出版が文庫本を出しているのか分からないし、海無し県のど田舎では入手が難しいであろうことから、涙をのんで単行本を購入。

お言葉ですが…〈別巻1〉

お言葉ですが…〈別巻1〉

お言葉ですが…〈別巻2〉

お言葉ですが…〈別巻2〉

お言葉ですが…〈別巻3〉漢字検定のアホらしさ

お言葉ですが…〈別巻3〉漢字検定のアホらしさ

続きを読む

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その7) 20:39 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その7) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

    紀とものり

13 花の香を 風のたよりにたぐへてぞ 鶯さそふしるべには遣る

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その16) 19:39 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その16) - 蜀犬 日に吠ゆ

仲尼は焉にか学べる

 子張第十九(472~496)

493 衛公孫朝。問於子貢曰。仲尼焉学。子貢曰。文武之道。未墜於地。在人。賢者識其大者。不賢者識其小者。莫不有文武之道焉。夫子焉不学。而亦何常師之有。

(訓)衛の公孫朝、子貢に問うて曰く、仲尼は焉(いずく)にか学べる。子貢曰く、文武の道、未だ地に墜ちず、人に在り。賢者は其の大なる者を識り、不賢者は其の小なる者を識る。文武の道あらざることなし。夫子焉にかまなばざるあらん。而して亦た何の常師(じょうし)かこれ有らん。

(新)衛の公孫朝が子貢に尋ねた。孔子は誰から学問を受けられましたか。子貢曰く、周の文王、武王が残した道は全く滅びたのでなく、人民の間に保存されています。賢者はその中から大きなものを発見し、劣った者はその中の小さいものしか見出せない、という相違はありますが、どれも文武の道の保存されたものでないものはありません。先生がどうしてそれを学ばずにおくものでしょうか。従って別に誰を師匠と定めた人はありませんでした。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-15

[][][][]子張第十九を読む(その15) 19:14 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その15) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子の過ちや、日月の食の如し

 子張第十九(472~496)

492 子貢曰。君子之過也。如日月之食焉。過也人皆見之。更也人皆仰之。

(訓)子貢曰く、君子の過ちや、日月の食の如し。過てば人皆なこれを見る。更むれば人皆これを仰ぐ。

(新)子貢曰く、諸君は過失を犯した時には、日月の蝕のようにしてもらいたい。過失があれば万人がそれに気付く。過失を改めた時はまた万人が皆なそれに気付いて尊敬する。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-14

[][]村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』文春文庫 19:01 はてなブックマーク - 村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』文春文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 面白かった。まあ真似して走ろうとかは思いませんが。

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その1421:29 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その14) - 蜀犬 日に吠ゆ

紂の不善

 子張第十九(472~496)

491 子貢曰。紂之不善。不如是之甚也。是以君子悪居下流。天下之悪皆帰焉。

(訓)子貢曰く、紂の不善は、是の如くこれ甚しきにあらざりしなり。是を以て君子は下流に居ることを悪む。天下の悪、皆なこれに帰すればなり。

(新)子貢曰く、紂の暴政といっても、実際は世間で言われるほど甚しいのではなかった。だから諸君も吹き溜りのような場所を避けておらぬがよい。天下の悪名がみなそこへ集ってくるかもしれぬ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-13

[][][][]子張第十九を読む(その12) 19:58 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その12) - 蜀犬 日に吠ゆ

其の父の臣と父の政を改めざる

 子張第十九(472~496)

489 曾子曰。吾聞諸夫子。孟荘子之孝也。其他可能也。其不改父之臣。与父之政。是難能也。

(訓)曾子曰く、吾れはこれを夫子に聞けり。孟荘子の孝や、其の他は能くすべきなり。其の父の臣と父の政を改めざるは、是れ能くし難きなり、と。

(新)曾子曰く、私は先生から聞いたことがある。孟荘子の孝行は有名だが、大ていのことは真似ができる。ただ父の使ってきた側近と、父のやってきた方針を改めることがなかったのは、真似のできぬ点だ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-12

[][]まんがのかきかた~~石ノ森章太郎『マンガ家入門』秋田文庫 21:13 はてなブックマーク - まんがのかきかた~~石ノ森章太郎『マンガ家入門』秋田文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

石ノ森章太郎のマンガ家入門 (秋田文庫)

石ノ森章太郎のマンガ家入門 (秋田文庫)

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その11) 19:50 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その11) - 蜀犬 日に吠ゆ

人未だ自ら致す者あらざるなり

 子張第十九(472~496)

488 曾子曰。吾聞諸君子。人未有自致者也。必也親喪乎。

(訓)曾子曰く、吾れはこれを夫子に聞く。人未だ自ら致す者あらざるなり。必ずや親の喪か、と。

(新)曾子曰く、私は先生に聞いたことがある。人間はなかなか自分の全力を出し尽くすということの出来ぬものだ。もしありとすれば、自分の親の葬式の場合だろう、と。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-11

[][][][]子張第十九を読む(その10) 19:28 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その10) - 蜀犬 日に吠ゆ

吾が友の張や、能くし難きを為す

 子張第十九(472~496)

486 子游曰。吾友張也。為難能也。然而未仁。

(訓)子游曰く、吾が友の張や、能くし難きを為す。然れども未だ仁ならず。

(新)子游曰く、私の兄弟弟子の子張は、人の出来ないことをやってみせる。しかし最上の人格者、仁者と言おうとすればまだ不足がある。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-10

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その6) 21:40 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

  雪のふりけるをよめる  きのつらゆき

9 霞たちこのめも春の雪ふれば 花なきさとも花ぞちりける

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

[][][]ひと組みずつを読む(その1) 21:40 はてなブックマーク - ひと組みずつを読む(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 ブッダ『真理のことば』岩波文庫 をよみます。スッタニパータはしばらく休みます。

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)

ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その9) 21:46 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その9) - 蜀犬 日に吠ゆ

仕えて優なれば学び、学びて優なれば仕う

 子張第十九(472~496)

484 子夏曰。仕而優則学。学而優則仕。

(訓)子夏曰く、仕えて優なれば学び、学びて優なれば仕う。

(新)子夏曰く、官位について仕事に自信がついたならば学問を始め、学問をして自信がついたならば官途につく。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-09

[]火渡り~~『世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者』ATLUS (その19) 22:18 はてなブックマーク - 火渡り~~『世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者』ATLUS (その19) - 蜀犬 日に吠ゆ

 深都でミッションを受けて、第三階層へ

続きを読む

[][][]葛覃(葛延びて)『周南』を読む(その4) 21:42 はてなブックマーク - 葛覃(葛延びて)『周南』を読む(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

 周南、第四歌。

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その8) 21:42 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

大徳、閑を踰えざれば、小徳は出入すとも可

 子張第十九(472~496)

482 子夏曰。大徳不踰閑。小徳出入可也。

(訓)子夏曰く、大徳、閑(のり)を踰(こ)えざれば、小徳は出入すとも可なり。

(新)子夏曰く、修養の上では大事な点で足を踏みはずすことがなければ、小さな過不及の誤りは数え立てるに及ばない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-08

[][][][]子張第十九を読む(その7) 19:01 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その7) - 蜀犬 日に吠ゆ

未だ信ぜられざれば、則ち以て己を厲ましむ

 子張第十九(472~496)

481 子夏曰。君子信而後労其民。未信則以為厲己也。信而後諫。未信則以為謗己也。

(訓)子夏曰く、君子は信ありて後、その民を労す。未だ信ぜられざれば、則ち以て己を厲(や)ましむと為すなり。信ありて後に諫む。未だ信ぜられざれば、以て己れれを謗ると為すなり。

(新)子夏曰く、諸君が官途についたなら、十分に信頼を贏(か)ちえた後に人民を使役するものだ。まだ信用のない間だと、人民はとんだ災難を蒙ったと思うばかりだ。君主に対しても、十分に信頼を得た後に諫めるものだ。まだ信用のない間だと、ただ悪口を言われたと思われてしまう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-07

[][][][]子張第十九を読む(その6) 19:05 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子に三変あり

 子張第十九(472~496)

480 子夏曰。君子有三変。望之儼然。即之也温。聴其言也厲。

(訓)子夏曰く、君子に三変あり。これを望めば儼然、これに即(つ)けば温、其の言を聴けば厲(はげ)し。

(新)子夏曰く、諸君に三つのあるべき姿ということを教えよう。遠くから見ると近寄りがたい。ところが実際に近寄って見ると、意外に人あたりがいい。しかしその議論を聞くと穴に入りたいほどきびしい。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-06

[][][][]子張第十九を読む(その5) 18:46 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その5) - 蜀犬 日に吠ゆ

君子は学んで以て其の道を致す

 子張第十九(472~496)

478 子夏曰。百工居肆以為其事。君子学以致其道。

(訓)子夏曰。百工は肆に居りて其の事を為し、君子は学んで以て其の道を致す。

(新)子夏曰く、商工業者はそれぞれの店を仕事場として職業が成立つ。諸君も同じように学問を仕事として励んで、その理想を達成するのだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-05

[][][][]子張第十九を読む(その4) 19:56 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

日にその亡き所を知り

 子張第十九(472~496)

476 子夏曰。日知其所亡。月無忘其所能。可謂好学也已矣。

(訓)子夏曰く、日にその亡き所を知り、月にその能くする所を忘るなし。学を好むと謂うべきのみ。

(新)子夏曰く、日ごとにこれまで知らなかった新しいことを学び、一月たってその間に学んだことを忘れはしなかったかと確認する。それが本当の勉強家のやることだ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-04

[][][]武田泰淳『十三妹』中公文庫 19:47 はてなブックマーク - 武田泰淳『十三妹』中公文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 いっぺん挫折したんですよね。ようやく読了。

十三妹(シイサンメイ) (中公文庫)

十三妹(シイサンメイ) (中公文庫)

続きを読む

[]こんにちは! ふかい方々!~~『世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者』ATLUS(その18) 22:25 はてなブックマーク - こんにちは! ふかい方々!~~『世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者』ATLUS(その18) - 蜀犬 日に吠ゆ

 素兎ノ月10日。

 深都に到達。

続きを読む

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その5) 19:25 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その5) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

  二条のきさきの東宮の御息所ときこえける時、正月三日おまへにめして、仰せ言あるあひだに、日はてりながら雪の頭にふりかゝりけるをよませ給ひける   文屋やすひで

8 春の日の光にあたる我なれど かしらの雪となるぞわびしき

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その3) 19:25 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

遠きを致すには泥まんことを恐る

 子張第十九(472~496)

475 子夏曰。雖小道。必有可観者焉。致遠恐泥。是以君子不為也。

(訓)子夏曰く、小道と雖も必ず観るべきものあらん。遠きを致すには泥(なず)まんことを恐る。是を以て君子は為さざるなり。

(新)子夏曰く、取るに足らぬ芸事の中にも、何か長所はあるはずだ。だが遠方へ旅行するには泥道にはまりこむのが禁物だ。だから諸君には決して勧められない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-03

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その4) 22:54 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

雪の木にふりかゝれるをよめる   素性法師

6 春たてば花とや見らむ 白雪のかゝれる枝にうぐひすの鳴く

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その2) 22:47 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

子夏の門人、交わりを子張に問う。

 子張第十九(472~496)

474 子夏之門人。問交於子張。子張曰。子夏云何。対曰。子夏曰。可者与之。其不可者拒之。子張曰。異乎吾所聞。君子尊賢而容衆。嘉善而矜不能。我之大賢与。於人何所不容。我之不賢与。人将拒我。如之何其拒人也。

(訓)子夏の門人、交わりを子張に問う。子張曰く、子夏は何とか云える。対えて曰く、子夏の曰えるは、可なる者はこれに与し、其の不可なる者はこれを拒め、とあり。子張曰く、吾が聞ける所に異なり。君子は賢を尊んで衆を容れ、善を嘉(よ)みして不能を矜(あわれ)む、と。我の大賢なるか。人に於いて何の容れざる所ぞ。我の不賢なるか。人将に我を拒まんとす。これを如何ぞ其れ人を拒まんや。

(新)子夏の門人が、子張に交際の心得を尋ねた。子張曰く、君の先生の子夏は何と言ったか。対えて曰く、子夏が曰われるには、良い人を選んで交際し、不適当な人は避けて交際するな、ということでした。子張曰く、私が(孔子から)聞いたのは、それと違う。お前たちは賢者を尊敬すると同時に大衆を包容し、善人を賞讃すると同時に足りない人間を憐れめ、と教えられたが、その通りだと思う。もし此方が大賢人であったなら、どんな他人でも包容できぬはずはない。もし此方が愚者であったなら、向うの方から排斥されてしまう。此方から他人を寄せつけぬどころではないでしょう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-02

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その3) 20:54 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

題しらず   よみ人しらず

3 春霞たてるやいづこ み吉野の吉野の山に雪はふりつゝ

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

[][][][]子張第十九を読む(その1) 19:54 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

士は危きを見ては命を致し

 子張第十九(472~496)

472 子張曰。士見危致命。見得思義。祭思敬。喪思哀。其可已矣。

(訓)子張曰く、士は危きを見ては命を致し、得るを見ては義を思い、祭には敬を思い、喪には哀を思う。其れ可なるのみ。

(新)子張曰く、学徒たる者は、危険に際しては命を投げ出すべきや否やを思い、利益ある時は取るべきか否かを思い、祭の際は敬虔の情を捧げんと思い、喪に臨んでは哀を尽くさんことを思う。それができれば及第だ。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む

2010-06-01

[][][]古今和歌集を読む 春歌上(その2) 20:54 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 春歌上(その2) - 蜀犬 日に吠ゆ

春歌上

春たちける日によめる   紀貫之

2 袖ひちてむすびし水のこほれるを 春立つけふの風やとくらん

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

続きを読む

[][][]葛覃(葛延びて)『周南』を読む(その3) 20:32 はてなブックマーク - 葛覃(葛延びて)『周南』を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

 周南、第三歌。

続きを読む

[][][][]微子第十八を読む(その8) 19:38 はてなブックマーク - 微子第十八を読む(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

周公、魯公に謂いて曰く

 微子第十八(461~471)

470 周公謂魯公曰。君子不施其親。不使大臣怨乎不以。故旧無大故。則不棄也。無求備於一人。

(訓)周公、魯公に謂いて曰く、君子は其の親を施(す)てず。大臣をして以(もち)いられざるを怨ましめず。故旧は大故なければ棄てざるなり。備わるを一人に求むることなかれ。

(新)周公がその子、魯公伯禽の赴任を前に訓戒した。お前は親族の者を無視してはならない。大臣たちに意見が用いられないという不満を起させてはならぬ。前から因縁ある者はよほどの理由がない限り、見棄ててはならぬ。ただ一人の人間に何もかも要求してはならない。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

続きを読む