蜀犬 日に吠ゆ

2010-06-08

[][][][]子張第十九を読む(その7) 19:01 はてなブックマーク - 子張第十九を読む(その7) - 蜀犬 日に吠ゆ

未だ信ぜられざれば、則ち以て己を厲ましむ

 子張第十九(472~496)

481 子夏曰。君子信而後労其民。未信則以為厲己也。信而後諫。未信則以為謗己也。

(訓)子夏曰く、君子は信ありて後、その民を労す。未だ信ぜられざれば、則ち以て己を厲(や)ましむと為すなり。信ありて後に諫む。未だ信ぜられざれば、以て己れれを謗ると為すなり。

(新)子夏曰く、諸君が官途についたなら、十分に信頼を贏(か)ちえた後に人民を使役するものだ。まだ信用のない間だと、人民はとんだ災難を蒙ったと思うばかりだ。君主に対しても、十分に信頼を得た後に諫めるものだ。まだ信用のない間だと、ただ悪口を言われたと思われてしまう。

宮崎市定『現代語訳 論語』岩波現代文庫

 信頼を勝ち得ることがなによりも大事で、ただ言葉の上で「私のことを信じてください」と言うだけでは駄目なんですよね。こうしたことは、何事にも迅速が求められる昨今にはいよいよ難しくなっているのでしょうけれども、だからこそきちんと順序を踏む必要があるでしょう。