蜀犬 日に吠ゆ

2010-07-21

[][]ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』創元SF文庫(その1) 20:47 はてなブックマーク - ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』創元SF文庫(その1) - 蜀犬 日に吠ゆ

 読むことにします。

 ただ、この本、一ぺん挫折しているんですよね。内容全く覚えていないのでわりあい序盤で挫折したっぽい。そこで今回は、加藤周一読書術より、「精読術」を使うことにします。(たぶん全壊挫折したのは「ハートの王国読書術」だったからだと思います。)

 じわじわ読み進めたいと思います。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

まず読むのは解説(邪道!)。文庫本の解説というのは、「解説」と銘打ってありますけれども、解説ではないものが大多数を占めます。「エール交換」「解説者の自作宣伝」「文壇交友録」「読書感想文」「作者の紹介」などなど、全てがあり得ます。翻訳作品の場合はまああんまりヘンなのはないですけれども。

 鏡明さんの解説は、50年代「SFの黄金時代」、60年代「ニューウェーヴ」、70年代「ニュー・サイエンス・フィクション」という時代背景の中で登場したホーガン(「星を継ぐもの」1977)を位置づけたもので、解説としては優れていると感じました。「月面で、深紅の宇宙服を着こんだ死体が発見される。それは人類が生まれる以前から、そこにあったのだ。はたして、何者なのか、その死体は。」という煽り文は作品の導入を示していて、これから読む人の期待を高める。ただ本当は、こういう文章は「序文」にすべきで、たまに欧米の作品で序文でネタバレがなされていたり、日本の作品で巻末の解説なのに「ネタバレは避けて…」というのは、ハートの王国読書術に反すると、私は違和感を覚えます。

 閑話休題。いよいよ本文に進みます。