蜀犬 日に吠ゆ

2010-07-26

[][][]古今和歌集を読む 夏歌(その6) 19:58 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 夏歌(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

夏歌

   題しらず   よみ人しらず


145 夏山に鳴くほとゝぎす 心あらば 物思ふわれにこゑな聞かせそ

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

145 三思いやりの心があるなら。 五声を聞かせてくれるな。いよいよ物思いがそそられるから。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 「夏山に」は、作者実際山にいるのか、山から来たホトトギスのことをそういうのか分かりませんが、防音処置が不十分だった時代が偲ばれます。現代なら、その時々、心情によりそったレコードをかければいい。「物思ふ」は十中八九失恋だと思いますが、チャイコフスキー「悲愴」がかかるのでしょうか。

 自然とふれあう、というのは「この世はままならぬ」ことを知るうえで、非常に大切なことですねえ。