蜀犬 日に吠ゆ

2010-08-09

[][][]古今和歌集を読む 夏歌(その17) 20:53 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 夏歌(その17) - 蜀犬 日に吠ゆ

夏歌

   となりより、常夏の花をこひにおこせたりければ、

   惜しみてこのうたをよみてつかはしける   みつね


167 ちりをだにすゑじとぞ思ふ 咲きしより 妹とわが寝るとこなつの花

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

167 常夏―なでしこ。 一~三私は、この花が咲いてから、塵さえおかせまいと思っています。まして折ってあげるなんて、とんでもない、という気持。 四妻といっしょに私が寝る床、と言いかけて、大切にしている気持を示した。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 けち。というのは言い過ぎか。ダジャレで断るのが平安時代のおしゃれ。


夏歌

   みな月のつごもりの日よめる


168 夏と秋と行きかふそらの通路(かよひぢ)は かはへすゞしき風やふくらん

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

168 みな月のつごもりの日―陰暦六月の最後の日。翌日から秋になる。 一~三行く夏と来る秋とが空の通路ですれちがうことを考えていう。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 たしかに。夏はどこにいくんでしょうねえ。秋は、どこから来るのでしょうねえ。