蜀犬 日に吠ゆ

2010-08-21

[][][]古今和歌集を読む 秋歌上(その5) 16:32 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 秋歌上(その5) - 蜀犬 日に吠ゆ

秋歌上

   なぬかの日の夜よめる  凡河内みつね


179 年ごとにあふとはすれど 織女の寝るよの数ぞすくなかりける

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

179 一二毎年毎年、会いはするけれども。 四夫婦がいっしょに寝る夜の数。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 織女は「たなばた」。

秋歌上


180 織女にかしつる糸の うちはへて年の緒ながく恋ひやわたらん

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

180 一二「うちはへて」を引き出すための序詞。たなばた祭りで供えた糸を、「貸しつる糸」と言った。 三糸などを長く引き延ばすこと。時間的に長く引き続けて。 四毎年久しく。紐にたとえて「年の緒」という。 五私は恋しがって過ごしてゆくことだろうか。つらいなあ。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

秋歌上

   題しらず    そせい


181 こよひこむ人いはあはじ 七夕の久しき程にまちもこそすれ

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

181 一二たなばた祭りの今夜会いに来るような人には会うまい。 三~五織女が次の逢瀬を久しく待つように、私も久しい間待つことになっては困るから。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫