蜀犬 日に吠ゆ

2010-08-24

[][][]古今和歌集を読む 秋歌上(その8) 19:49 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 秋歌上(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

秋歌上

   これさだ(是貞)のみこ(仁和第二)の家(元右中将)の歌合(母同寛平)のうた


189 いつはとは時はわかねど 秋の夜ぞ物思ふことのかぎりなりける

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

189 これさだのみこの家の歌合→『平安朝歌合大成』歌合番号四。 一二時の区別なく、いつでも物思いをしているが、の意。 三特に秋の夜が。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

秋歌上

   かむなりのつぼに人々あつまりて秋の夜惜しむうた

   よみけるついでによめる     みつね


190 かくばかり惜しと思ふ夜を いたづらに寝であかすらん人さへぞうき

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

190 かむなりのつぼ―宮中の襲芳舎の一名。 三四寝ているなどは論外、寝てはいなくても、歌もよまずに、ただ起き明かしている、の意。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 いやあ、夜は寝ましょうよ。逆にシェスタしているのかもしれませんが。


秋歌上

   題しらず   よみ人しらず


191 白雲にはねうちかはし飛ぶ雁のかずさへ見ゆる秋の夜の月

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

191 一~三空高く飛んでいる様子をいう。「数さへ見ゆる」に係る。一首は、秋の月の明るい様子をいう。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 近眼名私としてはなんぼなんでも大げさな、と思いましたが、思い返せば花札には「月に雁」がありましたね。今まで疑問に思っていませんでした。しかし、今夜の秋の夜(七月十五日)で月齢14.0の月が出ていますが、鳥が飛ぶのはみえないなあ。もっと夕暮れ時の話なのかも。この記事を書いているのは19:50ころ。