蜀犬 日に吠ゆ

2010-08-30

ヒグラシ

[][][]古今和歌集を読む 秋歌上(その13) 20:50 はてなブックマーク - 古今和歌集を読む 秋歌上(その13) - 蜀犬 日に吠ゆ

秋歌上

204 ひぐらしの鳴きつるなへに日はくれぬと思ふは山のかげにぞありける

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

204 一~三ひぐらしが鳴いたと同時に日は暮れた。 四五と思ったのは、山の陰で暗いのだったよ。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 「蜩、ひぐらし」は「カナカナ」ですね。秋真っ盛りといった夜の虫たちよりも、晩夏初秋のイメージですが、ここで登場。

 しかしこのよみ人はうっかりさんですねえ。山の陰に入っても、空の明るさでわかりそうなものですよ、日暮れは。


秋歌上


205 ひつらしの鳴く山ざとの夕ぐれは 風よりほかにとふ人もなし

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

205一~三人恋しさの高まる時として言う。

佐伯梅友校注『古今和歌集』岩波文庫

 夏は山にうろうろ出かけ、秋は山奥にひっこもるわけかあ。残暑厳しい折には貴族たちは山で避暑したといいますからね。で、交流がなくなっって寂しいと。いったいなにをやっているやら。