蜀犬 日に吠ゆ

2010-09-18

[][]リタ・ジョンスン『スヌーピーと生きる』朝日文庫 22:03 はてなブックマーク - リタ・ジョンスン『スヌーピーと生きる』朝日文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 わたしの『ピーナッツ』は、基本的には講談社+αなので、時系列とか時代状況との対比とかそういうのは全然分からないのですよね。まあ『ドーナツ』も同じですけど。

 シュルツという漫画家は、生きているうちからこんなに研究されていたのですねえ。「赤毛の女の子」にまでインタビューが及んでいますし、もちろん「チャーリーブラウン」の人生(それは「チャーリーブラウン」に翻弄されてしまったのですが)も抑えてあります。ほかにもいくつかの作品を発表しているとはいえ、シュルツという漫画家の業績は『ピーナッツ』であり、シュルツの人生もまた『ピーナッツ』に閉じこめられているのでしょうね。以前読んだときには気づかなかった、シュルツの漫画家としてのこだわり、絵で笑わせる、というのは、『ピーナッツ』に哲学や文学を感じてしまう私の心を大きく打ちました。「『スヌーピィ可愛い!』でも、『ピーナッツ』の魅力はそんなんじゃなくて深い人間観察だよね!」とか言っていい気になっている時期が、私にもありました。恥ずべきことです。