蜀犬 日に吠ゆ

2010-09-29

[][][]正史を疑う~~みなもと太郎 大塚英志『まんが学特講』角川学芸出版 20:22 はてなブックマーク - 正史を疑う~~みなもと太郎 大塚英志『まんが学特講』角川学芸出版 - 蜀犬 日に吠ゆ

 大塚英志が正史と位置づける「トキワ荘・二十四年組史観」で語られないまんがの部分に光を当てる試み。

(敬称略)

 まあ基本は「貸本劇画」とか、「社会・時代背景」をトキワ荘史観と対応させる、ということなんですけれども。なにせ2800円なので買う決心までに紆余曲折ありましたよ。高ェんだよ! 生意気なんだよ!

 話の大部分が、みなもと太郎と大塚英志の知識のすりあわせなので、もっと突っこんだ話をしろ! ともどかしいのです。これは「まんが学概説」から必要だと思いました。

 あと、「正史」どっぷりのわたしは劇画・少女漫画に関してはほぼ知識がないため、文脈を読み取るのが非常にむずかしい。これは、三遍くらい読み返さなければなりませんね。


 手塚漫画とアニメの世代ギャップが興味深いというか、みなもと太郎は「手塚漫画のコマ割りが動いて見えて、白黒アトムは動かないアニメ」と認識し、大塚英志は「白黒アトムが動いて見えて、動くようなコマ割りができない」。うーむ。たしかに、『まんが道』の二人は「新宝島」が映画みたいに動いていましたが、わたしの認識はどうでしょう。ドラえもんをアニメのドラえもんのように動かして認識しているのでしょうか。自分のことなのによく分からない。

まんが学特講  目からウロコの戦後まんが史

まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史


[][][]孫子を読む 謀攻篇(その3) 19:54 はてなブックマーク - 孫子を読む 謀攻篇(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

小敵の堅は大敵の擒なり

謀攻篇

故用兵之法、十則圍之、五則攻之、倍則分之、敵則能戰之、少則能逃之、不若則能避之、故小敵之堅、大敵之擒也、

金谷治訳注『孫子』 岩波文庫

 故に用兵の法は、十なれば則ちこれを囲み、五なれば則ちこれを攻め、倍すれば則ちこれを分かち、敵すれば則能(すなわ)ちこれと戦い、少なければ則能ちこれを逃れ、若かざれば則能ちこれを避く。故に小敵の堅は大敵の擒(きん)なり。


 そこで、戦争の原則としては、(身方の軍勢が)十倍であれば、敵軍を包囲し、五倍であれば敵軍を攻撃し、倍であれば敵軍を分裂させ、ひとしければ戦い、少なければ退却し、力が及ばなければ隠れる。(小勢では大軍に当たりがたいのが常道だからである。)だから小勢なのに強きばかりでいるのは、大部隊のとりこになるだけである。

金谷治訳注『孫子』 岩波文庫