蜀犬 日に吠ゆ

2010-10-06

[][][]孫子を読む 形篇(その4) 19:34 はてなブックマーク - 孫子を読む 形篇(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ

地は度を生じ、度は量を生じ

形篇

兵法、一曰度、二曰量、三曰數、四曰稱、五曰勝、地生度、度生量、量生數、數生稱、稱生勝、故勝兵者若以鎰稱銖、敗兵若以銖稱鎰、

金谷治訳注『孫子』 岩波文庫

 兵法は、一に曰わく度(たく)、二に曰わく量、三に曰わく数、四に曰わく称、五に曰わく勝。地は度を生じ、度は量を生じ、量は数を生じ、数は称を生じ、称は勝を生ず。故に勝兵は鎰を以て銖を称(はか)るが若く、敗兵は銖を以て鎰を称るが若し。


 兵法では(五つの大切なことがある。)第一には度――ものさしではかること――、第二には量――ますめではかること――、第三には数――数えはかること――、第四には称――くらべはかること――、第五には勝――勝敗を考えること――である。(戦場の)土地について(その広さや距離を考える)度という問題が起こり、度の結果について(投入すべき物量を考える)量という問題が起こり、量の結果について(動員すべき兵数を考える)数という問題が起こり、数の結果について(敵身方の能力をはかり考える)称という問題が起こり、称の結果について(勝敗を考える)勝という問題が起こる。そこで、勝利の軍は(こうした五段階を熟慮して十分の勝算を持っているから、)重い鎰の目方で軽い銖の目方に比べるよう(に優勢)であるが、敗軍では軽い銖の目方で重い鎰の目方に比べるよう(に劣勢)である。

金谷治訳注『孫子』 岩波文庫

 本文短いのに、解説は長いですねえ。

 あと、そういえばわたし『魏武注孫子』持っているのでした。全十三章の中でもう四章まで来てしまいましたが、適宜引くこともあろうかと思います。

曹操注解 孫子の兵法 (朝日文庫)

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