蜀犬 日に吠ゆ

2010-10-10

[書留][儒教][勢篇]孫子を読む 勢篇(その3) 19:20 はてなブックマーク -  [書留][儒教][勢篇]孫子を読む 勢篇(その3)  - 蜀犬 日に吠ゆ

激水の疾くして石を漂すに至る者は勢なり

勢篇

激水之疾、至於漂石者、勢也、鷙鳥之疾、至於毀折者、節也、是故善戰戰者、其勢險、其節短、勢如彍弩、節序發機、

金谷治訳注『孫子』岩波文庫

 激水の疾くして石を漂(ただよわ)すに至る者は勢なり。鷙鳥の撃ちて毀折に至る者は節なり。是の故に善く戦う者は、其の勢は険にして其の節は短なり。勢は弩を彍(ひ)くが如く、節は機を発するが如し。


 せきかえった水がはげしく流れて石までもただよわせるほどであるのが勢いである。猛禽がひと撃ちしてうちくだいてしまうほどであるのが節(ふしめ)である。こういうわけで、戦いに巧みな人は、その勢いはけわしく(してはげしさを増)し、その節は切迫させ(て強さを高め)る。勢いは石ゆみを張るときのようで、節は引きがねを引くときのようである。

金谷治訳注『孫子』岩波文庫
勢篇

曹操 もののはずみとタイミングをうまくとらえて利用することが、チャンスをつかむということであり、勝利のチャンスをつかまえて戦闘態勢をとり、敵軍に攻撃をしかけるのである。

中島悟史『曹操注解 孫子の兵法』朝日文庫