蜀犬 日に吠ゆ

2011-01-23

[][][]小なる章を読む(その4) 16:26 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その4) - 蜀犬 日に吠ゆ


ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)


修養と、清らかな行いと、聖なる真理を見ること、安らぎ(ニルヴァーナ)を体得すること

第二 小なる章

四、こよなき幸せ

 わたくしが聞いたところによると、――あるとき尊き師(ブッダ)はサーヴァッティー市のジェータ林、(孤独な人々に食を給する長者)の園におられた。そのとき一人の容色麗しい神が、夜半を過ぎたころジェータ林を隈なく照らして、師のもとに近づいた。そうして師に礼して傍らに立った。そうしてその神は、師に師を以て呼びかけた。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

修養と、清らかな行いと、聖なる真理を見ること、安らぎ(ニルヴァーナ)を体得すること

第二 小なる章


二五八 「多くの神々と人間とは、幸福を望み、幸せを思っています。最上の幸福を説いてください。」


二五九 諸々の愚者に親しまないで、諸々の賢者に親しみ、尊敬すべき人を尊敬すること、――これがこよなき幸せである。


二六〇 適当な場所に住み、あらかじめ功徳を積んでいて、みずからは正しい誓願を起こしていること、――これがこよなき幸せである。


二六一 深い学識あり、技術を身につけ、身をつつしむことをよく学び、ことばがみごとであること、――これがこよなき幸せである。


二六二 父母につかえること、妻子を愛し守ること、仕事に秩序あり混乱せぬこと、――これがこよなき幸せである。


二六三 施与と、理法にかなった行いと、親族を愛し守ることと、非難を受けない行為、――これがこよなき幸せである。


二六四 悪をやめ、悪を離れ、飲酒をつつしみ、徳公をゆるがせにしないこと、――これがこよなき幸せである。


二六五 尊敬と謙遜と満足と感謝と(適当な)時に教えを聞くこと、――これがこよなき幸せである。


二六六 耐え忍ぶこと、ことばのやさしいこと、諸々の(道の人)に会うこと、適当なときに理法についての教えを聞くこと、――これがこよなき幸せである。


二六七 修養と、清らかな行いと、聖なる真理を見ること、安らぎ(ニルヴァーナ)を体得すること、――これがこよなき幸せである。


二六八 世俗のことがらに触れても、その人の心が動揺せず、憂いなく、汚れを離れ、安穏であること、――これがこよなき幸せである。


二六九 これらのことを行うならば、いかなることに関しても敗れることがない。あらゆる事について幸福に達する。――これがかれらにとってこよなき幸せである。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 善を望んで善を為すことができるなら、こんなに素晴らしいことはありませんよね。

「諸悪莫作 衆善奉行」