蜀犬 日に吠ゆ

2011-02-04

[][][]小なる章を読む(その12) 19:43 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その12) - 蜀犬 日に吠ゆ

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

欲望に支配されるに至った

第二 小なる章

七、バラモンにふさわしいこと

三一〇 刃が牛に落ちるや、そのとき神々と祖霊と帝釈天と阿修羅と羅刹たちは、「不法なことだ!」と叫んだ。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 バラモンの堕落で屠られる牛。牛肉は食べなくても、儀式の犠牲にはしたんですね。

第二 小なる章

七、バラモンにふさわしいこと

三一一 昔は、欲と飢えと老いという三つの病いがあっただけであった。ところが諸々の家畜を祀りのために殺したので、九十八種の病いが起った。


三一二 このように(殺害の)武器を不法に下すということは、昔から行われて、今に伝わったという。何ら害のない(牛が)殺される。祭祀を行う人は理法に背いているのである。


三一三 このように昔からこのつまらぬ習俗は、識者の非難するものである。人はこのようなことを見るごとに、祭祀実行者を非難する。


三一四 このように法が廃れたときに、隷民(シュードラ)と庶民(ヴァイシャ)との両者が分裂し、また諸々の王族がひろく分裂して仲たがいし、妻はその夫を蔑むようになった。


三一五 王族も、梵天の親族(バラモン)も、並びに種姓(の制度)によって守られている他の人々も、生まれを誇る議論を捨てて、欲望に支配されるに至った、と。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 やっぱり非難されることは非難されるんですね。しかし、「昔のバラモンの法」を教えて下さいといわれたのだから、話す順番は「堕落したバラモンの話→昔のバラモンの法」となるのがよいようにも思いますけれどもねえ。「五種の欲望を捨てなさい」とかが結論だと思うのですが。