蜀犬 日に吠ゆ

2011-02-13

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ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

尊敬

第二 小なる章

一〇、精励

三三一 起てよ、坐れ。眠って汝らになんの益があろう。矢に射られて苦しみ悩んでいる者どもは、どうして眠られようか。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

第二 小なる章

一〇、精励

三三二 起てよ、坐れ。平安を得るために、ひたすらに修行せよ。汝らが怠惰でありその(死王の)力に服したことを死王が知って、汝らを迷わしめることなかれ。

三三三 神々も人間も、ものを欲しがり、執著にとらわれている。この執著を超えよ。わずかの時をも空しく過すことなかれ。時を空しく過した人は地獄に堕ちて悲しむからである。

三三四 怠りは塵垢である。怠りに従って塵垢がつもる。つとめはげむことによって、また明知によって、自分にささった矢を抜け。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 註より。

一〇、精励

三三一 坐れ――足を組んで禅定を修せよ、の意(Pj.)。

 人間にはいろいろの欲望があるが、強い意志があれば、それらを制御することができる。しかし、いかんとも超克し難いのは、睡眠したいという欲望である。だから、それを制御せよ、というのである。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

欲望よりも生理に近いのだから、それが制御できれば、それはすごいことだと思います。思いますけどねえ。

一〇、精励

三三二 平安――santi.

 死王――maccuraja. 悪魔(Mara)というのに同じ(Pj.)。

 「起てよ、坐れ」というのは、物理的生理的な意味に解するならば矛盾している。しかし「起てよ」というのは、ここでは「しっかりせよ」という意味である。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫