2011-02-14
■ [書留][仏教][スッタニパータ]小なる章を読む(その18) 「一一、ラーフラ」 

- 作者: 中村元
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1958/01/01
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尊敬
第二 小なる章
一一、ラーフラ
三三五 (師(ブッダ)がいった)、「ラーフラよ。しばしばともに住むのに慣れて、お前は賢者を軽蔑するのではないか? 諸人のために炬火をかざす人を、汝は尊敬しているか?」
中村元『ブッダのことば』岩波文庫
註。ラーフラ。
一一、ラーフラ
ラーフラ――釈尊が故郷カピラヴァットゥへ帰ったときに一子ラーフラを出家せしめ、成年に達したときにサーリプッタがかれに完備した戒律を授けたという。ところでラーフラは生まれ(jati)が良かったことなどの故に、サーリプッタを軽蔑する傾きがあったという。開祖の実子であるという気持が、かれをしてつけ上がらせたのであろう。そこで次の対話が伝えられている。
中村元『ブッダのことば』岩波文庫
まあ普通慢心しますよね。そこですかさず釘を刺しておくブッダ。
第二 小なる章
一一、ラーフラ
三三六 (ラーフラは答えた)、「しばしばともに住むのに慣れて賢者を軽蔑するようなことを、わたくしは致しません。諸人炬火をかざす人を、わたくしは常に尊敬しています。」
以上、序の詩
三三七 「愛すべく喜ばしい五欲の対象をすてて、信仰心によって家から出て、苦しみを終滅せしめる者であれ。
三三八 善い友だちと交われ。人里はなれ奥まった騒音の少いところに坐臥せよ。飲食に量を知るものであれ。
三三九 衣服と、施された食物と、(病人のための)物品と坐臥の所、――これらのものに対して欲を起してはならない。再び世にもどってくるな。
中村元『ブッダのことば』岩波文庫
お前が呼んだんだろうが……
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