蜀犬 日に吠ゆ

2011-04-04

[][][]『ミニドラSOS』 20:22 はてなブックマーク - 『ミニドラSOS』 - 蜀犬 日に吠ゆ

http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20110404

 20世紀に暮らす子ども時代ののび太が、22世紀の未来デパートから勝手に「ミニドラ」を注文したのですが、のび太の文字が汚くて判読しがたかったため、時空宅配便の配達員(ゴンスケ)が怒ってミニドラの入ったカプセルを放り投げたら、そのカプセルが2011年の4月4日、つまり、ちょうど今年の今日の、大人になったのび太の家に届いてしまったのです。

藤子不二夫ファンはここにいる

 そこで、この写真。

 第一世代(ファースト・ジェネレーションズ)

 第二世代(セカンド・ジェネレーションズ)

 ドラミちゃんとミニドラ


[][][][][]春のうた を読む(その10) 19:19 はてなブックマーク - 春のうた を読む(その10) - 蜀犬 日に吠ゆ

19

 雪解川(ゆきげがは)名山(めいざん)けづる響(ひびき)かな

          前田普羅(まえだふら)

 『普羅句集』(昭五)所収。普羅は大正初期から虚子門で頭角を現した俳人。東京生まれだが、新聞記者として多年富山に在勤した。北陸、甲信越の山や自然をうたったすぐれた句が多い。北国の春の雪解けの時期、にわかに水量を増した山川(やまがわ)が走りくだる雄壮なさまを「名山けづる」と誇張してうたいあげた。「響かな」がどっしり腰をすえているので、誇張が上っ調子にならず、かえって作者の心の張りをつたえる。

大岡信『折々のうた』岩波新書

 誇張にも思えません。河川による外的営力は山の姿を形づくるうえで大きな要素だと思います。

 この句の「切れ」は、「響かな」で、「音だけかよ!」という肩すかしをくわせる部分。緑豊かな山並みの姿をありありとイメージさせておいて、ねえ。スカッと外してくるところが秀逸。

 しかしこの「普羅」ってペンネームはすごいですね。ちょっと辞書に当たってみましたが、意味はわかりませんでした。落語で「フラ」といえば、噺家の生まれもったおかしみのことですが、まさか関係はなさそう。


20

 やみがくれ岩間(いはま)を分(わけ)て行水(ゆくみづ)の声さへ花の香にぞしみける

                  凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

 躬恒は紀貫之らと『古今集』を編んだ四撰者の一人。感覚の鋭い清新な歌を作った。右は二十代半ばごろの作と思われる。貫之の家で某年三月三日、当時の代表歌人八人が集まり競詠した折、「花春水(しゅんすい)に浮かぶ」の題を出されて作ったのがこの歌。ふつう香りをたたえられる花は梅だが、ここでの花は、他の作者の歌を見ると梅とも桜とも決めがたい。咲きにおう花をたたえるのに、夜の岩間をゆく水音さえ花の芳香に染まっているとした感覚のさわやかさ。

大岡信『折々のうた』岩波新書

 というか、「やみがくれ」ているのだから花本体は見えていないんですよね。そう考えると大胆な歌です。点を取りに行っている感覚は全くないですよね。

折々のうた (岩波新書 黄版 113)

折々のうた (岩波新書 黄版 113)