蜀犬 日に吠ゆ

2011-04-20

[][]坂戸佐兵衛・旅井とり『めしばな刑事タチバナ』徳間書店 17:13 はてなブックマーク - 坂戸佐兵衛・旅井とり『めしばな刑事タチバナ』徳間書店 - 蜀犬 日に吠ゆ

 朝日新聞の書評欄にいきなり掲載! これでは「マイナー漫画」とは言えませんね。

コミックガイド『めしばな刑事タチバナ』

 グルメ漫画のひとつの到達。ストーリーはほとんど無視されて「めしばな」だけしかない。絵がいるのか? こう言うのは、絵物語でやれ、とは言えないほどにはキャラクターが動きますが、ほとんど意味はありません。

 美味しんぼから始まったのでしょうか、グルメ漫画ブーム。それは、漫画というジャンルを否定することになるかもしれません。

 などと、おおげさなことを言ってみました。朝日の書評(南信長さんだ)で見て買いましたけど、この漫画、面白いけど私が速攻飽きる系統のヤツですな。最近でいうなら『聖☆おにいさん』、『ムダヅモ無き改革』系。三巻で完結するならいいけど、その先はついていけない、というはなし。

めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス)


[][]大島永遠『まんがかぞく』双葉社 17:13 はてなブックマーク - 大島永遠『まんがかぞく』双葉社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 ちうか、長女さんの漫画しか読んだことなくて、長女さんの漫画途中で挫折したんですけど、それって世代ですよね!? よね!?

 まんが道漫画には目がないのですが、これは、エッセイ漫画よりですかね。

まんがかぞく 一家4人全員漫画家(1) (アクションコミックス)

まんがかぞく 一家4人全員漫画家(1) (アクションコミックス)


吉本隆明『書物の解体学』講談社文芸文庫 17:13 はてなブックマーク - 吉本隆明『書物の解体学』講談社文芸文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 

カール・グスタフ・ユング

〈夢〉(一)

 ある書物が、どの程度のできばえなのかを知る手っ取り早い方法は、ひとつである。じぶんが、比較的よく知っている項目を、書物からいきなり探してみて、なにが云えているかを測ってみる。そういう項目で、ただ他人の解釈の受けうりしか発見できなかったり、ただのひけらかしだったり、項目に淫しているうだけだっったりしたら、他のすべての項目について駄目だと思ってよい。もちろん、的を外れる可能性もあるが、まず、最良の判断の仕方のひとつだ。

吉本隆明『書物の解体学』講談社文芸文庫

 この本でかろうじてわかりそうな部分はここだけなのに、これが本当かどうか判断がつかない。

書物の解体学 (講談社文芸文庫)

書物の解体学 (講談社文芸文庫)



[][][][][]春のうた を読む(その26) 17:13 はてなブックマーク - 春のうた を読む(その26) - 蜀犬 日に吠ゆ

51

 しみじみと田打ち疲れしこの夕べ畔(くろ)をわたれば足ふるひけり

                結城哀草果(ゆうきあいそうか)

 哀草果は昭和四十九年に八十歳で没した山形の歌人。随筆家としても知られた。農耕の合間に独学、アララギ派の重要な歌人となった。右は大正期の作で『山麓』(昭六)所収。野良仕事の機械化が進んだ今ではこういう情景も少なくなったが、「しみじみと」といい「足ふるひけり」という表現には、時代をこえて人をうつ力がある。彼のこの種の歌は、『万葉集』東国農民の歌を連想させる所がある。

大岡信『折々のうた』岩波新書

52

 ものの種子(たね)にぎればいのちひしめける

           日野草城(ひのそうじょう)

 第一句集『花氷』(昭二)所収。「ホトトギス」で早熟児の名をほしいままにし、のち「旗艦」で新興俳句運動の先頭に立った草城は、戦後は病に苦しみ、しみじみ沈潜した句境をひらいたが、『花氷』のさっそうたる華やかさが、何といっても草城という俳人の印象を決めていよう。掲出句、二十代半ばの青年の鬱勃たる情感。「ところてん煙の如く沈み居り」、「春の灯や女は持たぬのどぼとけ」その他の句も当時の作として有名。

大岡信『折々のうた』岩波新書
折々のうた (岩波新書 黄版 113)

折々のうた (岩波新書 黄版 113)