蜀犬 日に吠ゆ

2011-07-16

[][]うそ~~あずまきよひこ『よつばと!』10 電撃コミックス かんそう(その8) 21:31 はてなブックマーク - うそ~~あずまきよひこ『よつばと!』10 電撃コミックス かんそう(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

 よつばとうそはいい話だと思う。

 僕はこの瞳で嘘をつく。

 子どもが、嘘をつき始めるのはいつからなのか。なぜ、嘘をつくのか。

 うそをつく子にどうやって語りかけるか。あずま先生はスゲエなあ。 

よつばと! 10 (電撃コミックス)

よつばと! 10 (電撃コミックス)

よつばとうそ! 

 あとで書く。あと、ASKA は滑舌悪いと思う。


[][][][]馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社 を読む(その8の2) 21:31 はてなブックマーク - 馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社 を読む(その8の2) - 蜀犬 日に吠ゆ

第六回 小狐精(こせい) 智もて道士を賺(あざむ)き/女魔王 夢にて聖姑に会う

 たいした罠ではないんですけどね。

 同じ時刻、同じ場所を指定された間男二人が、伝説の木(榻)の下で出会ってしまいます。

第六回

賈道士、てっきりこれは恋人に情があって、先に来て待っているのだと思いました。いそいで靴をぬぎ、横になります。かの乜道人は驚いて目を醒まし、これもてっきり、娘が約束をたがえすにやって来たと思いました。ご両人は口もきかず、抱き合って口を吸いますと、たちまち燃えあがる情欲の焔、たがいに手をのばしてまさぐります。賈道士は相手の鉄の如き一物に、思わず吃驚(びっくり)しましたが、乜道人も賈道士の一物をさぐりあて、この娘、ふたなりかな? と首をかしげます。道士、声を殺して、たずねました。

「おまえは誰だ」

 乜道人もそれが賈道士の声と知ると、

「師匠、わたしですよ」

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 中国古典の名作に挙げられる『平妖伝』ですけれども、映画化はしないほうがよさそうですね。

 いっておきますが、「なーんだ、お前か」。これがオチではないんですよ? 

第六回

事ここに到っては、もはや押さえようがありませぬ。そのうえ、楼の上ではボソボソ老婆の話し声がしますので、とても見込みはないと知ると、乜道人を相手に、梅を望んで渇きを止めるよりほかはありませぬ。かの乜道人も欲望おさえがたく、賈道人に返杯をもとめます。道士は幼いころ経験があり、慣れておりますこととて、むげに拒絶はいたしません。

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 「慣れておりますこととて」じゃねーよ。そういうのは二次、三次創作でやれ。

第六回

 双方、事をすますと、それぞれ、こっそり寝にいきました。

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 夜が明けて、それぞれが笑いをこらえて面会。母子は再び旅路につくわけですが、たちまち黒風まき起こり、天后の使いが二人を宮殿に参内させます。

第六回

 老婆、

「天后とはどなたで」

「唐朝の武則天さまです」

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 拝謁をたまわり、天后のいうやう、魔道にを修めて死にきれなかったが、いまや因縁はめぐり来たらんとし、すでに上帝より男子として生まれかわらせるとの命令がでた。

 自信満々で天后は夢を語ります。

第六回

「魔道を修めたからには、かならず魔運に乗じて生まれる。もし権勢がなければ、魔力も使い途がない。朕は前世では女の身でなおかつ帝王となった。ましてこんどは男にうまれかわるのだからな。

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 上帝はどうしてこういう魔王を冥界勤務にしないのでしょうね。ろくでもないことする、って宣言しているようなものですよ。さらに天后は、媚児との因縁も語る。

第六回

卿の娘の媚児は、冥界での運命として朕の妃となるべきもの、いますでに冲霄処士(ちゅうしょうしょし)に託したから心配にはおよばぬ

(略)

媚児の前身は張六郎で、当時は、かんばせ蓮(はちす)の如しといわれた者。(略)いまより朕は君となりかれは皇后となることができる。(略)朕が身を立てるところは河北である。いまより二十八年の後、ふたたび卿と貝(ばい)州でお会いしよう。卿はよろしくどうじゅつを磨き、朕の命を助けてくれられよ。」

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 英雄に生まれるためには、こうして前世のうちから根回しをしておかないといけないんですねえ。これぞまさに「死後に功徳を積む」というやつですね。天后はいまA Living Dead ですけど。

 そして道を得る方法として、おなじみ予言の詩を授けてくれます。

第六回

  楊に逢って止まり

  蛋(たん)に遇って明らかなり

  人来(きた)って你(なんじ)を尋ぬ

  你 人を尋ねず

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 しかし、これって謎を解いて道を切り開くパターンが少なく、たいてい成り行きに任せた後に「ああ、予言はこういうことだったのか」と納得する羽目に陥るんですよねえ。

 魔王転生計画ですから、事は重大です。

第六回

天気は秘すべく、軽々しく漏らしてはならない。もし八十翁に聞かれたら、たいへんな禍となるぞ」

「八十翁とは何者でございます」

「漢陽王の張柬之(かんし)じゃ。かれは五王のかしら、朕とは世々、仇どうしである。卿も避けるがよかろう」

馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社

 しかしたちまちばれて張柬之が十万の大軍で攻めてきます。天后は宮中から奔走し、聖姑姑がめざめると媚児もいません。

 いかなることに、あいなりましょうや。


 『西遊妖猿伝』の元ネタを読んでいたら、『諸怪志異』の元ネタにぶちあたったでござる、の巻。

中国古典文学大系 (36)

中国古典文学大系 (36)