2011-08-09
■ [筆記][武侠][唐宋][明清]馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社 を読む(その15) 
今までの伏線をがんがん回収します。
第十二回 老いたる狐精 灯を挑(かきたて)て法を論じ/癡(おらか)なる道士 月に感じ懐(こころ)傷(いた)む
- 聖姑姑が蛋子和尚の天書を見る
- 地煞の書のみで天罡はない。
第十二回
「天は能く地を包むも、地は天を包むことはできない。いま第十六条によれば壺天法となっているが、壺中の天は天上の天ではなく、これは遁甲縮地(とんこうしゅくち)の意にすぎぬ。また第七十二条は地仙法とあるが、天仙といわず地仙といったところを見ても、天罡に及ばないことは明らかである」
馮夢竜 太田辰夫『平妖伝』大系36 平凡社
滅びる定めか。しかし、『西遊妖猿伝』の再解釈っぷりはさすがですねえ。
- 聖姑姑は蛋子和尚とともに『如意冊』の修行に入る
- 奪い合ったりしないんだ。
- それは蛋子和尚も感心している。蛋子和尚は天書の梵字が読めないのだから、聖姑姑が知識を独り占めしてもいいのに、二人で術の修得を目指すのは、これも伏線かしら?
- 奪い合ったりしないんだ。

- 作者: 馮夢竜,太田辰夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1967/11/01
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
コメント