蜀犬 日に吠ゆ

2011-09-21

[][][]小なる章を読む(その21) 23:17 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その21) - 蜀犬 日に吠ゆ

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

実際に死ぬ

第二 小なる章

一二、ヴァンギーサ

三四三 「現世において、もろもろの疑惑を断たれた無上の智慧ある師におたずね致します。――世に知られ、名声在り、心が安らぎに帰した(ひとりの)修行者が、アッガーラヴァ(霊樹のもと)で亡くなりました。

三四四 先生! あなたはは、そのバラモンに『ニグローダ・カッパ』という名をつけられました。ひたすらに真理を見られた方よ。かれは、あなたを礼拝し、解脱をもとめ、つとめ励んでおりました。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 『ニグローダ・カッパ』って尊師が命名したのか。直接・間接は分かりませんが弟子だったのですね。

第二 小なる章

一二、ヴァンギーサ

 ニグローダカッパ――Nigrodha Kappa とあるが、カッパというのがかれの名である。ニグローダ樹(榕樹)のもとで真人(arahat)となったので、このように呼ばれる(Pj.346)。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 ニグローダ樹のもとで悟りを開き? アッガラーヴァ霊樹のもとで亡くなったと、こういうことでしょうか。

第二 小なる章

一二、ヴァンギーサ

三四五 サッカよ(釈迦族の人、釈尊)よ、あまねく見る人よ。われらはみな、(あなたの)かの弟子のことを知ろうと望んでいます。われらの耳は、聞こうと待ちかまえています。あなたはわれらの師です。あなたは、この上ない方です。

三四六 われらの疑惑を断ってください。これをわたくしに説いてください。――千の眼ある帝釈天が神々の間で説くように。あまねく見る方よ。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫

 これで質問は終了でいいのですが、一つ一つの問答が口承で伝えられる原始仏教では、ここで教義が再確認されます。逆にいうとこの辺の問答は時代が下ってからのものなのかもしれませんね。