蜀犬 日に吠ゆ

2012-08-20

[][][][][]池田邦彦『シャーロッキアン!』23 双葉社 20:35 はてなブックマーク - 池田邦彦『シャーロッキアン!』23 双葉社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 しばらくご無沙汰していました。2巻と3巻、入手。

シャーロッキアン!(2) (アクションコミックス)

シャーロッキアン!(2) (アクションコミックス)

シャーロッキアン!(3) (アクションコミックス)

シャーロッキアン!(3) (アクションコミックス)

 「バリツ」は「バーティツ」説は初めて知りました。

 2巻で遂に車先生のライバルが登場。「ホームズ物語を すべて事実とみなす シャーロッキアンの 一派」である「ファンダメンタリスト」に対する「リアリスト」、ヒロシ(洋)君登場。恋のさや当てが始まります。(3巻の帯(ハカマ)に「どこから読んでも楽しめる」とありますが、こうなってしまうとそれは無理が出てきてしまうと思います。)


 ネタ切れなどだとは思いますが、キャラクタの使い回しやネタの無理矢理感が目立ちます。『シャーロッキアン!』が大好きな「シャーロッキアニアン!」ならいろいろ理屈をこねるのでしょうけれども、それほどでもないのでツッコミたい気持ちがまさってしまいます。暴漢に殴られたとき、犬のことを言いたければ「シルバー……」ではなく「銀星号!」 でしょう? 村野さんは英語版を読んだのでしょうか?*1漫画に対しては、私リアリストなのでしょうか。

 そして3巻はまるまる車先生とアイリーンがよりを戻す話。ホームズネタは本筋の補助線になってしまいました。漫画としては面白いのですが、はじめに期待してたのと違う展開なので困ります。


 もともと、「現実の事件に対してホームズ物との接点を見つけ出してそれを手がかりに謎を解いていく」ところが魅力の漫画だったのだと思いますが、次第に「ホームズ物そっくりの事件が起きてそれをネタにホームズうんちくを披露する」エピソードが幅をきかせてきてしまいました。それがあからさまですと、こっちはげんなりするのですよね。ホームズうんちくは面白いですけど。なんというか、複雑。

*1:最近の翻訳はみんな『シルバー・ブレイズ事件』とか西洋かぶれのタイトルをつけていて、まったく感心できません。