蜀犬 日に吠ゆ

2012-08-22

[][][][]春日ゆら『先生と僕』2 メディアファクトリー 20:58 はてなブックマーク - 春日ゆら『先生と僕』2 メディアファクトリー - 蜀犬 日に吠ゆ

 夏目漱石おもしろエピソード4コマ。1巻は単発ネタの羅列でしたが、 2巻は時系列に沿って「熊本五高~朝日新聞入社」まで。

 

 ですから、トピックとしては「俳句はじめ」「夏目狂セリ」「子規、死す」「ラフカディオ・ハーン更迭」「猫伝」「坊っちゃん」「倫敦塔」「朝日移籍」といったところ。

 しかし、歴史上の人物うんちくもので、フィクションはどの程度混ぜてよいのか悪いのでしょうか。



 とりあえず、シェークスピア研究家のクレイグ先生に個人教授を申し込みに行きます。下宿はベーカー街の近くだったようです。

先生とベーカー街

ベーカー街といえば

 ベーカー街221Bに住む名探偵といえばシャーロック・ホームズ。ホームズは架空の人物ではありますが、同時代同場所に通っていたなら会っていてもおかしくない! と、ホームズと共演しているパスティーシュ作品もいくつか存在しています*1

春日ゆら『先生と僕』2 メディアファクトリー

 夏目漱石の英国留学は1900~1902年。これがまた例によってシャーロキアン(セカンド・ストーリテラー)にとっては垂涎の時期ではあるわけです。

第二十二章 多忙な日々

「一八九四年から一九〇一年まで、シャーロックホームズは非常に多忙であった。この八年間に、警察がとり扱った難しい事件の中で、ホームズが相談を受けなかったものはないと言ってもよい程だった。」

W・S・ベアリング・グールド著小林司・東山あかね訳『シャーロック・ホームズ ガス灯に浮かぶその生涯』河出文庫

第二十二章 多忙な日々

「ほかにもまだ、興味がある事件やたいして面白くもない事件があるが、あまりたくさん発表しすぎると、かえって、私の尊敬してやまないひとの評判に逆効果を与えることになっては何にもならないので発表しなかったのである。」

W・S・ベアリング・グールド著小林司・東山あかね訳『シャーロック・ホームズ ガス灯に浮かぶその生涯』河出文庫

 まーグ-ルドはじめ泰西の人たちにはほとんど相手にされていないのですけどね。千円札(D号券:1984~2007年発行)にしても、よそには通じまい。


 ついでに言うと南方熊楠と孫文がオクスフォードで交友を始めたのが一八九七年なので、一八八八年に突然滅びた町「ウィンド・ナイト・ロッツ」に民俗調査に行ってもいいのよ? (「奇妙な」ことに、「切り裂きジャック」が犯行をやめて姿を消した年でもあります。)


 新聞報道、鴎外の千駄木の家(樋口一葉)、ベストセラー作家になってからのマスコミとの戦い(『坊っちゃん』の黒板の元ネタ)、ピン助とキシャゴの派閥と狩野亨吉派の抗争(『坊っちゃん』は狩野派)。このころが一番おもしろいので、ネタはまだまだある! これからもどんどん面白くなる!!



シャーロッキアン!(1) (アクションコミックス)

シャーロッキアン!(1) (アクションコミックス)

*1:山田風太郎『黄色い下宿人』あたりが有名? 未読です。(引用者)