蜀犬 日に吠ゆ

2013-01-08

[][][]一月八日 私の子ども当時、まわりの大人たちが 10:21 はてなブックマーク - 一月八日 私の子ども当時、まわりの大人たちが - 蜀犬 日に吠ゆ

一月八日

私の子ども当時、まわりの大人たちが何かにつけて口にすることで、とても嫌な一句があった。秋田弁のまま紹介する。

「おあだみてな者たちが、何を言ったったて、世のなが変わるものでねえ。話はいい加減でやめておけ。出る釘、ぶたれるぞ」

それを聞くと私は子ども心に何とも情けない悲しみと、

「おらだちだば違うぞ。いまにみてろ」

と怒りを噛みしめた。あれから九〇年近く過ぎた今の世はどうか? 誰もが、「先が見えない。どうなるか。どうすればよいか」とため息を続けている。すでに人類は八0億人を超えて、しかも七00万年の過去を背負っている。それなのにわずかな七年先、七〇年先の世の姿を確かに見通せないのはなぜだ。理由は一句で言えますな。

「歴史の本来の、本物のあるじたちが、その責任を避け続けて来たからだ」と。

そうです。いまこそオレたちが歴史の歯車をまともに回し始めるのだ。

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