蜀犬 日に吠ゆ

2013-02-04

[][][]二月四日 絶望を軽々しく口にして 16:15 はてなブックマーク - 二月四日 絶望を軽々しく口にして - 蜀犬 日に吠ゆ

二月四日

絶望を軽々しく口にして社会を論じる人を見ると、人の世がそれほど軽く薄いものになったのかと情けなくなる。絶望とは何だ。社会の現実と取り組んで、そこに光明の一本を見出そうと苦闘した人ならば、絶望なんて決して発音しないだろう。光明を失わせたものは何か。何が何ゆえに暗黒の現実を作り出したか。それを克服するには何が必要か。その筋道がハッキリと見えて来るからだ。

絶望と希望はそういう一対の結びつきだ。私個人の生活感覚で言えば、人間の絶望は栄養豊富な食い物だ。絶望をもりもり食って、希望を産むのだ。

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