蜀犬 日に吠ゆ

2013-02-18

[][][]朋友之を信ず(王陽明) 00:13 はてなブックマーク - 朋友之を信ず(王陽明) - 蜀犬 日に吠ゆ

伝習録 下巻

41 問う、「読書は、心を正しくととのえるという点で、欠かすことができません。ただ読んでいる最中にも、科挙の受験のことが頭にちらつき、そっちの方が心にひっぱられてしまいます。どうしたらそれを免れることができましょうか」

 先生がいう、「良知が深切でありさえすれば、科挙の勉強をしようと、それによって心が曇ることもないし、たとえ曇ったとしても、それは容易に自覚できまた克服できる。」


 たとえば、読書に際し、(科挙めあてに)むりに暗記しようとするのは、、心の正しいあり方でないと、良知によって自覚したなら、それをすぐに克服すればよい。同じように、早く効果をあげたいと焦る心が生じたら、それもすぐに克服し、博識をほこり華やかさを競う心が生じたら、それもすぐに克服することだ。

 このように、それこそ、終日聖賢と心を一つに向かいあうというもので、これは天理そのものの心でもある。であれば、どのように書を読もうと、それはすべて心をととのえることになるのだ。なんでそれが妨げになることがあろう。

荒木見悟編集『朱子王陽明』中公バックス世界の名著19

 伝習録の問答は続きますが、師匠のこの第一反駁はおかしい。ディベートのルールはなくとも、技法はあったのですねぇ。