2013-03-29
■ [書留][唐宋][儒教]朱子流読書術 
第十三章 四書の表章
8 学問は、必ず『大学』を先とし、次に『論語』、次に『孟子』、次に『中庸』を学ばねばならぬ。『中庸』は工夫が精密で、規模が広大である。(語類巻一四)
荒木見悟編集『朱子王陽明』中公バックス世界の名著19
第十三章 四書の表章
9 読書は、さしあたってわかりやすく解しやすいものから読め。『大学』『論語』『孟子』『中庸』の四書に至っては、道理が輝いている。人がただそれを読まないだけだ。もしこの四書を理解すれば、どんな書物でも読めるし、どんな道理でもきわめられるし、どんな物事でも処理できる。(語類巻一四)
荒木見悟編集『朱子王陽明』中公バックス世界の名著19
第十三章 四書の表章
22 私は、幼少の頃から、『論語』『孟子』を読んだ。その後、論孟以上の書を探したが、結局みあたらなかった。
荒木見悟編集『朱子王陽明』中公バックス世界の名著19
第十三章 四書の表章
23 私は、十数歳の時、『孟子』に「聖人と我とは類を同じゅうするものだ」(告子上)とあるのを読んで、いいようもなくうれしかった。聖人には、わけなくなれると思ったからである。だがいまは、(聖人になるのは)容易でないことだと思っている。(語類巻一〇四)
荒木見悟編集『朱子王陽明』中公バックス世界の名著19
第十三章 四書の表章
17 『論語』を理解すれば、孔子であり、『孟子』を理解すれば、孟子である、という人がある。よく考えてみると、やはりその通りだ。『論語』の中の言葉を、本当によく究明し、その細かい点までつきつめて了解し尽くし、まるで孔子の腹中を貫くように、孔子の肺肝(はいかん)がすっかりわかるなら、孔子といえるのではないだろうか。『孟子』の中の言葉を、本当によく究明し、了解しきって何もかも知り尽くし、まるで孟子の腹中を貫くように、孟子の肺肝がすっかりわかるなら、孟子といえるのではないだろうか。(語類巻一九)
荒木見悟編集『朱子王陽明』中公バックス世界の名著19

- 作者: 朱子,王陽明,荒木見悟
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1978/12
- メディア: 単行本
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