蜀犬 日に吠ゆ

2013-09-30

[][][]九月三〇日 万国旗は、いくら旗を増やしたって 17:04 はてなブックマーク - 九月三〇日 万国旗は、いくら旗を増やしたって - 蜀犬 日に吠ゆ

九月三〇日

 万国旗は、いくら旗を増やしたって世界旗にはならない。人類旗にもならぬ。インターナショナリズム=国際主義は、国家を越えて世界を耕す考えと受けとめて期待してきた。ところが国際連合は、前身の国際連盟と同じく期待に応えない。地上のあちこちで国境や国益、国権などをめぐる対立・抗争が多くの人々を苦難にさらし続けている。にもかかわらず国際連合の対応はお座なりで空回りする。なぜ、なにゆえだ? 考え続けた末に私は「国際」の二字をにらんだ。「そうだ、名が体を語っている」とうなずいた。「国際」とは何だ。窓のへり・きわ・ふちを窓際と言うが、国際は国のへり・きわ・ふちだ。国際主義は、国家主義の否定でも克服でもなく、お互いに国家エゴイズムのはしっこをすり合わせて妥協する処世術にすぎない。あざむき、だまし合いは、気付いたら即座に切断せよ。ごまかしのない世界連合、希望に満ちた人類連合を産みつくるために、今こそ何の肩書きもない私たち普通人がそれぞれの場で働き始めよう。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 国際連合について。国際連合が存在感を出すことができたのは冷戦時代までだったのでしょうか。冷戦の構造に応じるために活動を適合させていくうち、冷戦後の世界とはズレが生じてしまったようにも見えます。

2013-09-28

[][]夏目漱石『それから』岩波文庫 22:31 はてなブックマーク - 夏目漱石『それから』岩波文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 目次を書き写してみます。

それから

  • 一 7
    • 誰か慌ただしく門前を馳(か)けて行く足音がしたとき
  • 二 18
    • 着物でも着換えて、こっちから平岡の宿をたずねようか
  • 三 30
    • 代助の父は長井得といって、御維新(ごいっしん)のとき、戦争に出た経験のある
  • 四 49
    • 代助は今読み切ったばかりの薄い洋書を机の上に開けたまま、
  • 五 62
    • 翌日朝早く門野は荷車を三台雇って
  • 六 75
    • その日誠吾はなかなか金を貸して遣(や)ろうといわなかった。
  • 七 96
    • 代助は風呂へ這入った
  • 八 111
    • 代助が嫂(あによめ)に失敗して帰った夜は、大分(だいぶ)更けていた
  • 九 126
    • 代助はまた父から呼ばれた。大助にはその用事が大抵分っていた
  • 十 137
    • 蟻の座敷へ上がる時候になった。代助は大きな鉢へ水を張って
  • 十一 153
    • 何時の間にか、人が絽(ろ)の羽織を着て歩くようになった
  • 十二 177
    • 代助は嫂(あによめ)の肉薄を恐れた。また三千代の引力を恐れた
  • 十三 196
    • 四日ほどしてから、代助はまた父の命令で、高木の出立を新橋まで
  • 十四 220
    • 自然の児になろうか、また意志の人になろうかと代助は迷った
  • 十五 250
    • 三千代に逢って、いうべき事をいってしまった代助は
  • 十六 264
    • 翌日(あくるひ)眼が覚めても代助の耳の底には父の最後の言葉が
  • 十七 292
    • 代助は夜の十時過ぎになって、こっそり家を出た
夏目漱石『それから』岩波文庫
それから (岩波文庫)

それから (岩波文庫)



[][]呉敬梓『儒林外史』中国古典文学大系 平凡社 00:20 はてなブックマーク - 呉敬梓『儒林外史』中国古典文学大系 平凡社 - 蜀犬 日に吠ゆ

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目次

主要人物表
第一回
  • 楔子を語って大意を述べ
  • 名士を借りて全文をしめくくる
第二回
  • 王挙人が村の学校で同年の合格を知り
  • 周先生が晩年に上級の科第に登る
第三回
  • 周学道が学生より真才を抜きんで
  • 胡豚屋が凶行を演じて吉報をさわがす
第四回
  • 追善を仰せつかって和尚が訴えられ
  • 秋風を行なって郷紳が災難にあう
第五回
  • 王秀才が妾を正妻にしようと慮り
  • 厳監生が病んで寿(よわい)を終える
第六回
  • 郷紳が病んで船頭とひとさわぎし
  • 寡婦がひどい仕打ちに兄を訴える
第七回
  • 范学道が試験官となって恩師に報い
  • 王員外が朝に立って友誼を尽くす
第八回
  • 王観察が窮途で良き知合いに逢い
  • 婁公子(ろうこうし)が故里(ふるさと)で貧しい者と交わる
第九回
  • 婁公子が金を投じて朋友を贖い
  • 劉守備が姓をいつわって船頭を打つ
第十回
  • 魯翰林が才を愛して婿に選び
  • 蘧公孫が招かれて富家に入る
第十一回
  • 魯家の娘が八股文(はっこぶん)で新郎をこまらせ
  • 楊教諭が大臣の府に賢士をすすめる
第十二回
  • 名士が大いに鴦脰湖(おうとうこ)に宴し
  • 侠客がいつわりの生首(なまくび)会を設ける
第十三回
  • 蘧馳夫(きょせんぷ)が賢を求めて学業を問い
  • 馬純上が義を行なって財をうとんずる
呉敬梓『儒林外史』中国古典文学大系 平凡社
中国古典文学大系 (43) 儒林外史

中国古典文学大系 (43) 儒林外史

2013-09-27

[][]小川剛生『足利義満 公武に君臨した室町将軍』中公新書 00:20 はてなブックマーク - 小川剛生『足利義満 公武に君臨した室町将軍』中公新書 - 蜀犬 日に吠ゆ

 目次を書き写してみます。

目次

はしがき
序章 ……3
  • 室町将軍の履歴書 義満の経歴 室町殿とは 儀式に熱中する室町殿 多彩きわまる事跡
第一章 室町幕府と北朝 ……15
  • 父母のこと 播磨への避難 斯波高経の幕政復帰 春日神木の入洛 後光厳天皇の親政 将軍親裁と中殿御会 政務譲与と受衣 頼之の執政 山門の嗷訴 公武交渉のルート 院政の挫折 最初の参内 猿楽流行・世阿弥の登場 日野業子との結婚 二品局宣子――もう一人の「母」
第二章 宇近衛大将という地位 ……46
  • 神護寺三像は室町将軍か 描かれた衛府太刀 肖像に潜む願望 大将にはなりたいが…… 武家大将への期待 空想の仮名日記 右近衛大将となる 排賀に向けて練習開始 大樹扶持の人 室町第の造営 排賀の日 義満像の和讃歌
第三章 武家にして内大臣 ……70
  • 康暦の政変 嗷訴の解決 宮廷行事の再興 室町第行幸 官位の推挙と武家家礼 任大臣節会と室町殿家司 相国寺の建立 公武の軋轢 聖蓮の至極 上臈局――治天の君と室町殿の媒介役 准三后と書礼礼義満の立場と評価
第四章 室町将軍の学識 ……96
  • 将軍の和歌 義満の狂歌 将軍の読書 四書の講読 室町殿文談と四書の末疏 和漢聯句の流行 至徳三年秋和漢聯句 「知」の基盤の共有 「唐物」と和漢聯句 「唐名」も和名の一種 年号と義満――韻鏡のいたずら
第五章 寵臣と稚児 ……124
  • 「愛悪掲焉、貧富顕然たり」 近衛道嗣との交流 洞院公定の反抗 飛鳥井雅縁の出家 二条為右の最期 「虎狼」か「大猿」か 随従する三門跡 青蓮院尊道 聖護院道意 三宝院満済 門跡文化圏 金襴の袈裟――装われる身体 囲繞する稚児 慶御丸と御賀丸 正徹と尭孝
第六章 地域権力の叛乱と掌握 ……152
  • 「関東の人謙遜太だ過ぐ」 公方と管領 「殷に三仁あり」 九州探題今川了俊 探題は将軍の分身 了俊の文学活動 「関東の事をば万事を聞かるる様に候」 守護と大名 「横暴な」大名と「弱腰の」将軍 義満の諸国遊覧 明徳の乱
第七章 応永の乱と難太平記 ……177
  • 西国大名の雄大内氏 鹿苑院西国下向記 義弘の驕慢 二条摂関家の没落 堺落城 平井道助の深謀遠慮 盛見の嗣立 了俊の召還 難太平記の難しさ
小川剛生『足利義満 公武に君臨した室町将軍』中公新書

 この辺がわからないと、コナン先生の「日本史は室町から……」というのはわからないのでしょう。学問の道は、遠い。

足利義満 - 公武に君臨した室町将軍 (中公新書)

足利義満 - 公武に君臨した室町将軍 (中公新書)


[][]武光誠『天皇の日本史』平凡社新書 20:32 はてなブックマーク - 武光誠『天皇の日本史』平凡社新書 - 蜀犬 日に吠ゆ

 目次を書き写してみます。

はじめに

第一章 天皇の聖性の起源

  • 日本史最大の謎/天皇機関説と天皇不執政論/天皇とローマ教皇
  • 「天皇の怪しい力」/大和朝廷の起源/大和朝廷の日本統一
  • 磐井の乱と聖徳太子/天智朝から天武朝へ/天皇支配の確立
  • 天皇に求められるふるまい/有力神社とのつながり
  • 仏教の最大の保護者/熊野進行と伊勢信仰/天皇の呪性

第二章 「天皇の挑戦」としての院政

  • 白河院政から全国支配は始まる/白河上皇の悪評
  • 院の専横と摂関の専横/藤原氏支配の行き詰まり/望月の和歌
  • 名ばかりの関白/政局の転換/後三条天皇の政治改革
  • 荘園整理令/摂関家の抵抗と敗北/院政へのきざし
  • 天皇家の家長としての上皇/不自然な退位/本格的院政の開始
  • 院近臣と北面の武士/荘園整理と土地政策/密教勢力を把握する
  • 地方政治の転換/荘園と公領と武士/院政をめぐる諸説

第三章 平氏政権と天皇

  • 白河院政の終わり/鳥羽上皇と三人の妻/摂関家の地位低下
  • 中流貴族の没落/東の源氏、西の平氏/保元の乱/武士の世の到来
  • 源氏の敗退/平氏政権へのみち/後白河法皇と平氏の対立
  • 平氏に屈服した摂関家/おごる平氏/事実無根の鹿ヶ谷事件
  • 高まる平氏への反感/平氏政権の特性

第四章 皇室を敬遠した鎌倉殿

  • 以仁王の挙兵/源氏の旗揚げ/軍政下におかれた京都/平氏滅亡
  • 頼朝と義経/頼朝の強硬姿勢/鎌倉幕府は何を目ざしたか
  • 主語・地頭の設置/後白河院政の終わり/源氏、三代で滅ぶ
  • 承久の乱とは何だったのか/戦後処理と西国支配/神国思想の高まり
  • 幕府に圧迫される大寺社/元寇と神風

第五章 後醍醐天皇の野望と挫折

  • 分裂した天皇家/北条氏の得宗専制政治/伊勢神道と商工民
  • 悪党化する地方武士/鎌倉幕府の悪党攻撃/聖王待望論
  • 院政の終わりと後醍醐天皇の登場/鎌倉幕府の滅亡
  • 建武の新政の失敗/足利尊氏の挙兵/室町幕府の成立
  • ばさら大名と国人/北朝の天皇/義満は皇位を望んだか
  • 形式的な天皇の権威

第六章 江戸幕府と「臣下」の意識

  • 私闘に利用される皇室/神社のネットワーク
  • 朝廷の官職を求める戦国大名/戦国大名のお忍び上洛
  • 皇室と対決する織田信長/信長の「天下」概念
  • 信長は天皇を廃したか/朝廷に接近する豊臣秀吉
  • 天下統一と皇室/徳川家康と朝廷の距離/将軍職を望む家康
  • 幕府の一元的支配/徳川氏の外戚政策/皇室を重んじた徳川家光
  • 江戸幕府と神国思想/尊皇思想の源流/将軍はあくまで臣下である
武光誠『天皇の日本史』平凡社新書

 なんというか、目次を書き写したら「読んだも同然」の安心感。全然読めません。

平清盛 (平凡社新書)

平清盛 (平凡社新書)



[][]新田一郎『太平記の時代』講談社学術文庫 20:32 はてなブックマーク - 新田一郎『太平記の時代』講談社学術文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 目次を書き写してみます。

目次

序章 「歴史」としての『太平記』 ……9

  • 『太平記』の成り立ち
  • 世界を語る物語

第一章 動乱前夜 ……22
  1. 「蒙古襲来」の遺産
    • 公武間の均衡
    • 戦時体制の構築
    • 戦時体制の平時への延長
  2. 徳政の帰結
    • 徳政――社会構造の再定義
    • 反作用としての「悪党」
第二章 帝王後醍醐 ……38
  1. 後醍醐親政
    • 後醍醐の立場
    • 王権の思想
    • 統幕計画の頓挫
  2. 建武政権の成立
    • 北条政権の滅亡
    • 元弘の一統
    • 後醍醐周辺の人々
  3. 建武政権の構造
    • 宮司機構の改編
    • 宮司運営の方法
    • 所領政策の特質
    • 財政政策の構想
  4. 建武政権の理念
    • 革新と復古
    • 永代と遷替
    • 事実と規範
第三章 将軍足利尊氏 ……94
  1. 建武政権への反作用
    • 公家社会内における不協和音
    • 公家社会周辺における不協和音
    • 関東の動静
  2. 「内乱」の勃発
    • 尊氏の叛旗
    • 尊氏の再起と軍事的勝利
    • 公家社会の対応
  3. 「伝統」への回帰
    • 「北朝」の擁立
    • 「伝統」の創出
    • 「南朝」の成立
  4. 初期室町幕府の構造
    • 足利氏政権の諸機関
    • 「両将軍」の政務
    • 朝廷との関係
  5. 足利市の内訌
    • 直義と師直
    • 政策上の対立
    • 観応の擾乱
第四章 『太平記』の世界 ……149
  1. 京童たちの視線
  2. 「内乱」の再生産
    • 北畠親房の活動
    • 正平の一統
    • 南朝の存立
  3. 南朝の頽勢
    • 鎌倉府と東国
    • 九州の動静
    • 南朝の諸帝
  4. 二代将軍義詮の時代
    • 幕府職制の整備
    • 訴訟手続きの整備
    • 守護分国の形成
第五章 社会統合の転換 ……198
  1. 「法」の存立
    • 「天下一同の法」
    • ローカルな法の変化
    • 村落と「法」
  2. 文書の浸透
    • 口承から文書へ
    • 偽文書の効用
    • リテラシィと統治の技術
  3. 貨幣と流通
    • 都市と流通
    • 信用経済の存立
    • 財の流通と政治状況
  4. 世界認識の型
    • 世界認識の尺度
    • 文化的中心としての京都
    • 物語の流布
  5. 知識と故実
    • 実践的知識の形態
    • 振る舞いの型
    • 武家故実の流布
第六章 北山殿源道義 ……251
  1. 幕藩体制の安定
    • 康暦の政変
    • 対抗勢力の駆逐
    • 花の御所
  2. 公武関係の再編
    • 公家としての義満
    • 作法の再構成
    • 京都市中行政
  3. 南北朝の合一
    • 合一の条件と交渉
    • 南朝の終焉
    • 合一の意味と帰結
  4. 「日本国王」と天皇制
    • 「日本国王」の登場
    • 義満の意図
    • 中華世界システム
  5. 「北山殿」の政務
    • 義満の「院政」
    • 義満と武家
    • ポスト義満
終章 南朝の行方――物語の場としての歴史 ……306
    • 後南朝と王権の物語
    • 我々の?物語
学術文庫版あとがき
年表
参考文献
索引
新田一郎『太平記の時代』講談社学術文庫
太平記の時代  日本の歴史11 (講談社学術文庫)

太平記の時代 日本の歴史11 (講談社学術文庫)


[][][]九月二七日 人間は誰もが一個人であって 16:52 はてなブックマーク - 九月二七日 人間は誰もが一個人であって - 蜀犬 日に吠ゆ

九月二七日

 人間は誰もが一個人であって、同時に社会人である。一個人の性質は独立独歩で自主自立だ。社会人としての働きは共同して協力し、連帯して団結する。文字で書くと、両者は別人のように見えるが違う。自主自立だから共同して協力する。独立独歩だから連帯して団結できる。両者の交流を自覚して鍛えることによって、人間の実態が高まっていく。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 個人であることと、社会の一員であることのバランスをとるのは、口で言うよりもずいぶんと難しいように思います。

2013-09-26

[][]張競『中華料理の文化史』ちくま文庫 19:07 はてなブックマーク - 張競『中華料理の文化史』ちくま文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 目次を書き写してみます。

目次

序章 変わる中華料理 9
第一章 孔子の食卓――春秋戦国時代 29
  1. 二千五百年まえの主食
  2. 孔子の食べた料理
  3. 料理人の腕前と調理法
  4. 祭祀と調理法
  5. 孔子の食卓マナー
第二章 ラーメンの年輪――漢代 61
  1. 粒食にされた麦
  2. 粉食の登場
  3. 漢代の食生活の諸相
第三章 食卓のビッグバン――魏晋・六朝時代 83
  1. 「胡餅」の移り変わり
  2. 主食の座へ
  3. 遊牧民族から来た料理
第四章 犬肉を食うべきか食わざるべきか――隋唐時代 109
  1. 犬食いの風習の変遷と東西交流
  2. シルクロードを通ってきた香辛料
  3. 西域から来た食物
第五章 羊肉VS豚肉――宋代 153
  1. 翻弄された豚肉
  2. 日本料理のような中華
  3. 文人趣味と味覚
第六章 箸よ、おまえもか――宋元時代 181
  1. 箸はなぜ縦向きに置くのか
  2. 元代の料理と料理法
  3. 春巻の来歴
第七章 ああ、ふかひれ――明清時代 213
  1. 珍味が発見されるまで
  2. 味覚の革命――唐辛子の渡来
  3. 進化し続ける中華料理
エピローグ
引用文献
あとがき
文庫版あとがき
解説 一炊の夢から醒めて 佐々木幹郎
張競『中華料理の文化史』ちくま文庫

 なんというか、目次を書き写したら「読んだも同然」の安心感。全然読めません。

中華料理の文化史 (ちくま文庫)

中華料理の文化史 (ちくま文庫)


[][][]九月二六日 虹はどうしてパッと早く 11:22 はてなブックマーク - 九月二六日 虹はどうしてパッと早く - 蜀犬 日に吠ゆ

九月二六日

 「虹はどうしてパッと早く消えるのだろうか」

とばあさんがつぶやいた。傍にいた小学五年生の娘が言った。

 「七つの色が並んでいるだけでは、何も生まれないから、命が短いのよ。七つの色が組み合わさって力を合わせたら、いろんな素晴らしい色取りがきらめいて、虹は一日じゅうだって消えませんよ」と。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 力を合わせる理想は美しいけれども、足を引っ張り合う姿ばかり見ています。

2013-09-25

[][][]九月二五日 人類が滅亡したら 11:19 はてなブックマーク - 九月二五日 人類が滅亡したら - 蜀犬 日に吠ゆ

九月二五日

 人類が滅亡したら、他の動物たちや植物たちはどうするか。大祝賀会をやるか。大追悼会、または復活祈願祭をやるか。何もやらないか。それを考えてみることは、人間たちにクスリになりませんか。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 人類が滅亡するまでに、地球の生態系は大きな影響を(あるいは被害を)うけるように思います。それこそ、人類がいなければ成り立たないくらいの改変をする、と考えるのは傲慢でしょうけれど。

2013-09-24

[][][]九月二四日 スイスを旅した 17:08 はてなブックマーク - 九月二四日 スイスを旅した - 蜀犬 日に吠ゆ

九月二四日

スイスを旅した時、いろんな仕事のスイス人たちに、

「観光という産業をどう思いますか」

と問うた。

「ありがたい産業だが、あまり当てにしてはならない」

という反応が多かった。二つの声を紹介する。

「観光産業は俄雨(にわかあめ)みたいなものだ。地表を勢いよく流れるが、下層にまで染みこまない」

「当てになる仕事は物づくりだ。だからスイス人は兵器作りにも熱心で、交戦している両国のどちらにも同じ兵器を売っている」

あなた方はどう思いますか。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

 「観光立国」の空虚さはわかります。都市国家規模であるならともかく、日本の主要産業にはなり得ないでしょう。

 物づくり→兵器産業、とたたみかけるあたりむの先生も心得ていらっしゃいますが、これは前日の「飛行機」や「船」の話と同じで、近代産業のもつ「業(カルマ)」のようなものなのではないでしょうか。

 何を産業の中心にしてもよい、大切なのは人材の育成だ→傭兵輸出、という部分もスイスの一面にはあるわけですし、それでスイス人がそういう現状に胸を張っているわけでもないでしょうし。

2013-09-23

[][][]F・スターク『暗殺教団の谷』教養文庫 社会思想社 19:07 はてなブックマーク - F・スターク『暗殺教団の谷』教養文庫 社会思想社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 ゲームブックみたいな書名ですが、ノンフィクションです。

 目次を書き写してみると、ゲームブックみたいだ。

目次

まえがき
1 暗殺教団の谷への旅……11
  • 暗殺教団(アサシン)
  • 出発(たびだち)
  • 私の仲間たち
  • アムラート地方
  • 暗殺教団の谷へ
  • アムラート岩
  • アジーズの故郷
  • ネヴィール・シャー城
2 ラミアサルにある暗殺教団の城……60
  • モンゴルと暗殺教団の城
  • クルド人の村
  • いよいよ城へ
3 ソロモンの王座……81
  • シット・ザイナバルの墓
  • アラムートの医師
  • 村の生活
  • 三つの結婚式
  • 羊飼いの親方
  • 湯治場
  • ソロモンの王座
  • 森林から来た牧夫
  • 湯治場
  • カラール・ダシュトカラールの位置
  • ラーフー
  • チャールース川流域の一夜
  • ビージェノーの領主
  • シオリス峠を越えてターラガーンへ
  • シャー。ルード上流
  • テヘランまで
4 宝探し……210
  • バグダードの苦力たち
  • 財宝
  • 国境通過
  • 水のない山
  • 客人歓待の掟
  • 大山脈(カビール・クー)
  • ガラウでの夜
  • 部族生活
  • 不信心者の谷
  • ラルティー族の谷
  • ヒンディミニー族の谷
  • バニー・パルワル族の墓地
  • 逮捕される
  • 盗賊たちとの優しい出来事
  • ガラウへ戻る
  • アーフターブの森
  • プシュティ・クー地方の首府へ
  • プシュティ・クーの政庁
  • マンダリーへの道
  • ガンギールの谷
  • バグダードでの結末
 訳者あとがき……336
F・スターク『暗殺教団の谷』教養文庫 社会思想社

 なんというか、目次を書き写したら「読んだも同然」の安心感。全然読めません。

 なんで、イランの山中に「ソロモンの王座」?


[][][]九月二三日 翼がないから 16:57 はてなブックマーク - 九月二三日 翼がないから - 蜀犬 日に吠ゆ

九月二三日

翼がないから飛行機を作った。エラがないから船を作った。何を補うために人殺し兵器を作ったか、人間どもよ。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

 飛行機や船も、使い方では人殺しの道具にも成りますよねえ……

 狩りの道具? それを同じ人間に向けるとき、「仁(共感の心)」は失われてしまう。

2013-09-22

[][][]ポケットモンスターを始めます 17:12 はてなブックマーク - ポケットモンスターを始めます - 蜀犬 日に吠ゆ

 よく考えてゲームマニヤを自称しているのに「ポケモン」をしたことないのはさすがにまずいですよね。ちょうど積みゲーにポケモンがあったので電源ON!

 天下統一するぜ! 打倒信長!

 「ポケットモンスター」とは、日本の戦国時代を模した国で、平和を求めるブショーの戦いと成長を描く物語(、であってるはず)。

 主人公のブショーは「ポケットモンスター」とよばれる動物(?)を操って「イクサ」に勝利し、敵の城を次々陥落すべし! と、説明書を読んで理解しました。

 なんかサザエさんみたいな髪型の人が出て来ました。

(そして、どーでもいいけどカメラの電池が切れました。買い置きがあったはずなのに、置いてあるべき場所には(当然)ない。)

  1. トヨトミに喧嘩を売られる
  2. 蜂須賀小六と前野長康か。
    • 初戦から強敵じゃねえか。
  3. と思ったらたちまち勝利。チュートリアルされてしまった。
  4. そして「お一の方」が仲間に。
    • ポケモンは「プリン」
      • ビッパとポカブも仲間に。
ポケモン+(プラス)ノブナガの野望 (特典なし)

ポケモン+(プラス)ノブナガの野望 (特典なし)

2013-09-21

[][]HPゼロ! →セクション14!! フーゴ・ハル『迷宮キングダム モービィ・リップからの脱出』新紀元社 17:11 はてなブックマーク - HPゼロ! →セクション14!! フーゴ・ハル『迷宮キングダム モービィ・リップからの脱出』新紀元社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 本(ブック)は積ん読。ゲームは積みげー。

 昔読んだ本の内容ですらどんどん忘却の彼方へと寂静していきます。

 ゲームに至っては、やる気を出して積みを崩しても、今度は「詰む」可能性があるわけでして、よっぽどハードルが高い。

 今日も、『モービィ・リップ』で2回死亡、1回は「振り出しに戻る」。

一四

 よお、ここに来ちまったか。

 白鯨の体内をさまよい歩き、戦いと冒険に明け暮れた末に《HP》を使い果たし、やって来ちまったわけだ。

フーゴ・ハル『迷宮キングダム モービィ・リップからの脱出』新紀元社

 1回は「待った、今の無し」が使える(HPは2/3でリスタート)のですが、それでも爆死って、どーなってるわけェ? また選択肢をわすれたころに再チャレンジしたいですね。今日またやると、クリア余裕すぎる(気がする)。というわけで「積み」に戻っていただくのでした。(これは、「ブック」ですか? 「ゲーム」ですか? →私「ふふふ、『ゲームブック』ですよ」 →正解は「ブックゲーム」でした。

2013-09-20

[][]長恨歌 17:10 はてなブックマーク - 長恨歌 - 蜀犬 日に吠ゆ

 ちょっと内容を勘違いしていました。『長生殿伝記』と混同しています。あと、『長恨歌伝』は知りません。

長恨歌  白居易

 元和元年(八〇六)、三十五歳の冬十二月、盩厔(ちゅうちつ)県(長安の西にある)の県尉たりし時の作。この年の四月、彼は第二位で制挙に合格していた。この詩の前に友人陳鴻(ちんこう)の長文の『長恨歌伝』を付す。これまた唐代小説中の傑作の一とされる。いうまでもなく玄宗と楊貴妃のロマンスを描いて情緒纏綿。永遠の愛にささげた悲歌。

漢皇重色思傾国 漢皇(かんのう) 色を重んじて傾国を思う、

御宇多年求不得 宇(あめがした)を御(しろしめ)すこと多年、求むれども得ず。

楊家有女初長成 楊家に女(むすめ)有り 初めて長成し、

養在深閨人未識 養われて深閨に在り 人未だ識らず。

天生麗質難自棄 天生の麗質 自(おのずか)ら棄て難く、

一朝選在君王側 一朝(いっちょう)選ばれて君王の側(かたわら)に在り。

回眸一笑百媚生 眸(ひとみ)を回(めぐ)らして一笑すれば百媚生じ、

六宮粉黛無顔色 六宮(りくきゅう)の粉黛(ふんたい) 顔色無し。

漢のみかどは大の色好みであらせられ、多年のご治世のあいだ絶世の美女をとさがし求めて来られたが、お気に召したのが得られなかった。

あたかもよし、楊という家に、年頃になったばかりの娘がいた。深窓のうちに育てられて、世間にはまだ知る人もなかったが、生まれながらの美貌がそのまま埋(うも)れてしまうはずはなく、ある日たちまち選ばれてみかどのお側に仕えることになった。彼女がふり返ってにっこり笑っただけで無限の媚(なま)めかしさが生れ、後宮の美女たちは、色を失ってしまうのであった。

(漢皇)漢の武帝。玄宗というべきをはばかったのである。(傾国)絶世の美人。(上巻一四八ページ参照)。(楊家有女)蜀州の司戸(戸籍を掌る小役人)楊玄琰の娘玉環。実は、はじめ玄宗の第十八子、寿王瑁(ぼう)の妃であったのを、玄宗が奪って自分の妃としたのであるが、これまたはばかってこのように修飾したもの。ちなみに、このとき玄宗五十六歳、楊貴妃二十二歳。(六宮)後宮には六つの宮殿があった。

松枝茂夫編『中国名詩選』下 岩波書店
中国名詩選〈下〉 (岩波文庫 赤 33-3)

中国名詩選〈下〉 (岩波文庫 赤 33-3)

2013-09-18

とりあえず 平家物語冒頭 17:09 はてなブックマーク - とりあえず 平家物語冒頭 - 蜀犬 日に吠ゆ

 とりあえず、出典不明。

1 祇園精舎

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし、たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

 遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱イ、唐の禄山、これらは皆旧主先皇の、政にもしたがはず、楽しみをきはめ、諫をも思ひ入れず、天下の乱れん事をさとらずして、民間の愁ふる所を知らざッしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。

 近く本朝をうかがうに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、これらはおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人の有様、伝へ承hるこそ、心も詞も及ばれね。

2013-09-17

[][][]九月十七日 「お山の大将おれ一人」 08:45 はてなブックマーク - 九月十七日 「お山の大将おれ一人」 - 蜀犬 日に吠ゆ

九月一七日

「お山の大将おれ一人」と威張る者は、ほどなく頭を下にして落ちる。ごらん、長寿の独裁は、地上のどこにも見ない。みな短命だった。歴史の裁きだな。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

 「お山の大将おれ一人」で思い出すのは「赤猫の巻」のシブガキですな(『鉄腕アトム』)。

 歴史の裁き、とは、歴史が裁くことではありません。歴史は歴史に介入しません。結局、人は人が裁くしかないのです。おこがましいことに。

2013-09-16

[][][]九月一六日 最近の私は二冊の世界雑誌を 19:12 はてなブックマーク - 九月一六日 最近の私は二冊の世界雑誌を - 蜀犬 日に吠ゆ

九月一六日

最近の私は二冊の世界雑誌を夢見る。『こども世界連合』と『おんな世界連合』だ。世界中の子どもたちと女たちが、どのように暮らして、何を求めて、あるいは何ごとに苦しめられて生きているか、それを知らせ合う雑誌だ。私には年齢も能力も不足しているから自分ではやれない。でもどこかの人々がそういう雑誌を誕生させたら、死ぬまで力の限り協力したい。ところで、米誌『ライフ』が発刊されたとき、「見てそして楽しむために、見てそして驚くために、見てそして学ぶために」がスローガンだったという。新しい世界雑誌には三つの合言葉に「見てそして力を合わせるために」を加えたい。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-12

[][][]九月一二日 主義、主張、思想は 19:04 はてなブックマーク - 九月一二日 主義、主張、思想は - 蜀犬 日に吠ゆ

九月一二日

主義、主張、思想は、それを題材に書いたりしゃべったりするためのものではない。新社会の建設を促す道しるべだ。ところで、日本の社会主義運動は一世紀の歩みを重ねながら、なぜ衰退の現状に落ちたか。理由は簡単、社会主義そのものを生きた人が少なすぎたのだ。自分のメシを食うために、思想を論じたり書いたりする人はゴマンといた。社会主義を自分の生活で生き貫いた日本人は、いま私が理解する範囲では、田中正造、松本治一郎、堺利彦の三人だ。思想を祭り上げるか、オモチャにするか、無視するかしか出来ないのは、実は民族病だ。どうします、日本民族よ。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-11

[][][]九月一一日 足を動かさなければ 20:27 はてなブックマーク - 九月一一日 足を動かさなければ - 蜀犬 日に吠ゆ

九月一一日

足を動かさなければ前へ進めない。早く到達するには急がねばならぬ。水をくみ上げるには井戸のつるべを上げねばならぬ。この道理は古代でもいつの世でも一つだ。それなのに現在、他力依存主義で自分ではろくにやらないで、してもらいたがる者たちがうんと増えたのはなぜだ。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 技術の高度化と社会分業の複雑化で、誰もが「出来ないことをしてはならぬ」という圧力を受けるようになったことが、むの氏には他力依存主義に見えてしまうのでしょうか。人前では何もしていないように見えて、他の人には出来ない大切な部分を支えている人もいて、むしろそういう人々が集まって社会をつくっているのが現在の状況なのではないでしょうか。

 あいつ何もしてないじゃあ、ないか。と、わたしもつい思ってしまいがちですが、気をつけて、広い視野でものを見たい。

2013-09-10

[][][]九月一〇日 戦時の末期に、ゆかりという名の長女を 18:57 はてなブックマーク - 九月一〇日 戦時の末期に、ゆかりという名の長女を - 蜀犬 日に吠ゆ

九月一〇日

戦時の末期に、ゆかりという名の長女を疫痢で三歳で死なせた。発病の日、地区の医師たちは出征兵士のことで動員されたとかで誰もおらず、何の治療も受けることが出来なかった。無人の隔離病院の中で、私は高熱の子を抱いて、その体を撫でてやるだけだった。ゆかりさんは、好きな童謡をつぶやくように歌い出した。「お手つないで、野道を行けば、みんなかわいい小鳥になって」という歌ですが、「野道を行けば、みんなかわいい」のところで、やめた。そして、しばらくして、また始めから歌い始めることを数回繰り返して、終わった。あれは何だったか。ゆかりさんは、どこまでも人間として生きたかったのだろう。小鳥になれば、死ぬと思って、その言葉のところでやめたのであろう。この推測はどうであれ、ゆかりさんの死は、父親に決意を固めさせた。「戦争で殺されてたまるか。戦争を殺すために死ぬぞ」と。決意は、七〇年経った今はもっと固い。人間の歌を歌いながら努力するぞ。人間を守ることに役立つことは何でもやりたい。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-09

[][][]九月九日 戦争のない社会 18:50 はてなブックマーク - 九月九日 戦争のない社会 - 蜀犬 日に吠ゆ

九月九日

「戦争のない社会の実現」という合言葉は二つの目標を内蔵せねばならぬ。

「戦争を必要としない社会の実現」「どんな勢力が出現し戦争をやろうとしてもやることのできない社会の実現」

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-08

[][][]九月八日 王朝や皇帝ども 18:34 はてなブックマーク - 九月八日 王朝や皇帝ども - 蜀犬 日に吠ゆ

九月八日

強大な権力を振りかざして数百年間わが世の春を謳歌した王朝や皇帝どもは、どこにも見えない。強大な権力に搾取されながら保護されて数百年の安全な生活を楽しんだ種族や民族は、地上のどこにも見えなかった。人間は、支配することも支配されることも下手なんだ。自主自立して独立独歩する肉体を持つ人間たちには、支配と被支配の社会構造は向かないのだ。では、どうするか。進むべき道は鮮明に見えますな。人それぞれの思いと個性を発揮し、それをお互いに認め合って協力し、みんなで生きていく道しかありませんな。その道を進めば、きいと万事がよくなると予感できるのに、人たちよ、人類よ、なにゆえに足をそこに踏み出さないのか、なぜ、なぜ、なぜ?

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-07

[][][]九月七日 ある人たちが他の人を 20:20 はてなブックマーク - 九月七日 ある人たちが他の人を - 蜀犬 日に吠ゆ

九月七日

ある人たちが他の人を奴隷にした時、人類全体が何者か、あるいは何ごとかの奴隷になり始めた。そこから洗い清めて出直そう。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 出直したい。

2013-09-06

[][][][]知行合一~~王陽明「伝習録」『朱子 王陽明』中公バックス 09:32 はてなブックマーク - 知行合一~~王陽明「伝習録」『朱子 王陽明』中公バックス - 蜀犬 日に吠ゆ

顧東橋に答えるの書

思うに、学ぶとすれば疑問がないわけにいかず、そこで問いが生ずる。この問うことがそのまま学ぶこと、そして行うことでもあるのです。また、その疑問があることから、思いが生ずるのですが、この思うこともまたそのまま学ぶこと、そして行なうことである。更にその疑問は、弁ずる(明察する)ことにもつながり、その弁じ明らかにすることもまたそのまま学ぶこと、そして行なうことに他なりません。弁ずること明らかに、思うこと慎み深く、問うては審かに、学んでは能くし、その上またそれを休むことなく続ける、それを「篤く行なう」というのであって、ひとまず学問思弁してそののちにはじめて行ないを施すというのでは決してないのです。

 というわけで、その事を能くしようと求める上から、学といい、その惑いを解こうとする上から問といい、その理に通じようと求める上から思といい、その考察を精にしようと求める上から弁といい、その実際を履行しようと求めるうえから行というなど、それぞれの功夫を分析すれば右の五つとなるのですが、綜合的にいえば一つに帰する、これが、わたしのいう心理合一の本質であり、また知行並進の実際でもあるのであって、後世の(朱子らの)説と異なるゆえんも、まさにここに存するのです。

 いま貴君は、とくに学問思弁を挙げ、この四者によって天下の理を窮めるとし、篤行については言及されなかった。これは、もっぱら学・問・思・弁のみを知とし、窮理には行いは含まれないとするものですが、いったい天下に、行いのない学問があるはずがなく、行わずして窮理と呼べるものがあるわけもない。

王陽明 荒木見悟編集「伝習録 中巻」『朱子 王陽明』中公バックス

[][][]九月六日 人類は自分に 20:17 はてなブックマーク - 九月六日 人類は自分に - 蜀犬 日に吠ゆ

九月六日

人類は自分にホモサピエンス=賢人という名称を付けた日から急速に愚かになった。反省して自称を正直に愚人と改めれば、その日から愚かさが減り始めるだろう。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 気付かぬうちに、自然な流れだと思い込みつつ、「傲慢」は心に滑り込んでくると言うことでしょう。わたしも自虐的に自分を愚かだと言っていますが、これも「甘え」や「先回りした言い訳」に過ぎないわけで、心の裡では自分が本当は賢いのではないか、そうであってくれと願っており、その願望がいつしか勘違いを生み出していると感じることがしばしばあります。

2013-09-05

[][][]九月五日 今や万事が世界規模だ 18:25 はてなブックマーク - 九月五日 今や万事が世界規模だ - 蜀犬 日に吠ゆ

九月五日

何かにつけて、今や万事が世界規模だ、地球主義だ、人類規模だと、言いながら、肝腎の足下の社会状況は分裂、こま切れの悲鳴ばかりだ。根っこからやり直しだ。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-04

[][][]九月四日 人間は一人で 18:23 はてなブックマーク - 九月四日 人間は一人で - 蜀犬 日に吠ゆ

九月四日

人間は一人で喜び続けることができない。友を欲する。喜び合いたいのだ。単数でなく、複数での喜び、それが人間の本物の喜びだ。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

2013-09-03

[][][]九月三日 みんなの喜びを 18:22 はてなブックマーク - 九月三日 みんなの喜びを - 蜀犬 日に吠ゆ

九月三日

みんなの喜びを、みんなで努力して作ることを怠け続けている。だから、みんなの努力で解消できる悲しみをひとり一人みんなが背負っている。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)

 悲しいなあ。

2013-09-02

[]ライアン脳~~『ドラゴンクエストⅣ』スクウェアエニックス 23:30 はてなブックマーク - ライアン脳~~『ドラゴンクエストⅣ』スクウェアエニックス - 蜀犬 日に吠ゆ

 DSドラクエⅣをまたまたはじめから始めて見ます。勇者の名前は「キロ」。酔ってつけたので由来は不明。

バトランドの騎士たち

  • と言うわけでライアン見参! 悪即斬!
    • 始めて知りましたが、ライアンてアホだったのですね。

    • 「かしこさ 1」のすがすがしさ。

[][][]九月二日 たった一人、またはごく少数の人々が 20:09 はてなブックマーク - 九月二日 たった一人、またはごく少数の人々が - 蜀犬 日に吠ゆ

九月二日

たった一人、またはごく少数の人々が指導者と称して多くの人々に君臨するのは、人間に対する冒瀆だ。人の世に指導者が必要ならば、私は私自身に指導され、あなたはあなた自身を指導する。一〇〇人がいたら、そこに一〇〇人の指導者がいる。それが人間たちの健康な姿である。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 わたしなどは、わたしがわたしを指導するという重責に耐えることが出来ません。他社によって蹂躙されるのもまっぴらごめんではありますが、わたしにさえ、わたしのことに介入してもらいたくないのです。

2013-09-01

[][][]森博嗣『つぶやきのクリーム』講談社 00:58 はてなブックマーク - 森博嗣『つぶやきのクリーム』講談社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 七十条(全百条)

contents
  1. 何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである。
  2. 自慢をする年寄りは、悲観する年寄りよりは長生きしてもらいたい。
  3. 天気予報は当たらないというが、これよりも当たる予報ってあるか?
  4. 愛国心のような集団性を持つことが、人間の社会の基本だろうか。しかし、その基本が争いを個人から集団へと大きくする。
  5. 人の弱みにつけ込む最たるものとは、神である。
  6. 風向きが変わった、と喜ぶくらい、風を頼りにしたいたのか。
  7. 土地に縛られているのは個人ではなく、集団である。
  8. 住宅の九割の勝ちを決める要因は、どこに建っているか、である。
  9. つぶやくだけで良い。多くの普通の意見とは、その程度のものか。
  10. 長いものには巻かれろ、というが、それができるのは長くて柔らかい場合だけである。
  11. 本のページをめくる動作がどれだけいらいらするものか、電子出版が普及したら、みんな気づくだろう。
  12. 筆も鉛筆も万年筆も筆箱もなくなったのに、まだ筆記
  13. ペンキを塗っているとき見ているのは、塗ったあとの表面? 塗るまえの表面?
  14. 宣伝カーで大声を張り上げることがプラスになると信じているとしたら、政治家として鈍感すぎる。
  15. 遠いところへ旅行するより、近い土地へ引っ越す方が、ずっと冒険である。
  16. 遠い人の悪口と近い人の賞賛は簡単。遠い人の賞賛と近い人の悪口は勇気。
  17. 自分のせいで失敗したときより、他人のせいで失敗したときの方が後悔するのは何故。
  18. 自分のせいでも他人のせいでも、ほぼ同じくらい失敗は失敗。
  19. 成功する人は、成功する方法を知っているのではなく、失敗する方法を知っているだけである。
  20. もし博打が当たって大儲けしたら、金輪際博打はやめるべきである。
  21. 喧しさは安いが、静けさは高い。
  22. 自由を目指す人は自然に金持ちになる、という理由は、物事を解決する楽しさから自由を感じることが多いためである。
  23. AならばA'の手を打つ。BならばB'の手を打つ。CならばC'の手を打つ。それがマニュアルである。しかし、一番難しいのは、今がAなのかBなのかCなのかを見極めることだ。
  24. 僕はだいたいにおいて、早く言いすぎる。今言えば良いことを、五年くらいまえに言ってしまうのだ。
  25. どうしても欲しいものに大金を払うことは意外と簡単だ。
  26. 音楽をかけると反射的に仕事がしたくなる、という条件反射が僕を勤勉へ導いた。
  27. 「自由なんていらないよ」という人にかぎって、金だけは欲しがる。
  28. 太陽光発電で「貯金をしよう」という宣伝を見たが、たぶん「返済をしよう」の間違いだろう。
  29. マクドナルドが大好きだけれど、店に入るのは少し恥ずかしい。
  30. 長くオープンカーに乗っているが、幌を開けてオープンにして走った時間は一パーセントもないだろう。すなわち、ステータスとはそういうものだ
  31. 今までこれでやってこられたのだから、これからも大丈夫だろう、という理屈が通るなら誰も死なない。
  32. もう少し早く言ってくれたら良いのに、と思うことが多いが、それをもう少し早く思うべきだった。
  33. 僕は反省をしたことがない。そんな暇があったら対策を練る。
  34. 英語がしゃべれなくて困ったことはないが、日本語が通じなくて困ったことは数知れない。
  35. 友達がいなくて困ったことはないが、友達の名前が出てこなくて困ったことは数知れない。
  36. 格言というのは、誰が言ったことかというのが「格」になる。
  37. 品格というものがあるが、つまりその人間の強さが表れたものだ。
  38. 汚い言葉を話したり書いたりすれば、自然に汚い人間が出来上がる。
  39. 電子書籍というものが、既に「防戦」であることを出版界は理解しているだろうか。
  40. 飲むヨーグルトって、歩く辞書とは少し違う。
  41. 大部分の失敗は、やらなければならない失敗だった。
  42. 上手がうまい人は、一般に人づき合いが下手である。
  43. 声の大きさをコントロールできない、といえば老人か田舎者か犬か、あるいは、おばさんの団体である。
  44. 「もう恥ずかしがる歳でもないでしょう」という言葉が、かなり恥ずかしい。
  45. 天気予報が当たらないと腹が立つが、悪いのは予報士ではなく、明らかに天気の方である。
  46. いつも遠くを見すぎて、近いものに躓く、という人生だった。
  47. 基本的に、歳を取るほど人懐っこくなくなる。だから、人懐っこい年寄りは、単なる幼児化だろう。
  48. 没個性の理由、それは一流よりも二流が多いからである。
  49. 現代において最も忘れてはいけないものは、パスワードである。
  50. カロリィゼロならわざわざ食べたり飲んだりしなくても良いのではないか、と思うが、これと同じことが、いろいろな消費行為の最近の傾向らしい。
  51. TVで紹介されるお店は、どれも「女性に人気がある」とわざわざ強調するくらい、女性に人気がないのだろう。
  52. 昔「家族連れ」で賑わっていたところは、今は「老人たち」で賑わっている。
  53. 「公共交通をご利用下さい」と主張しつづけてきたのに、「若者の車離れ」を気にしている。
  54. 「それを僕は十年もまえから言っている」と話すことが多いが、それはもう三十年くらいまえからのことだ。
  55. 不言実行なんて大したことではない。普通の人の日常動作はすべて不言実行だ。
  56. 自分の短所や長所というものを考えたって、意味ないでしょう?
  57. 大量の酒と少量の覚醒剤は、甲乙つけがたい。
  58. 「今珈琲を飲んだら眠れなくなる」という人は、平和だ。
  59. 電話窓口は絶対に一回ではつながらない。
  60. 老人がブログを始めたら、個人情報について注意した方が良い。
  61. こんなに借金を抱えているのに税金を上げないなんて、正気の沙汰とは思えない。
  62. 最近、バードウォッチングをしているが、鳥の名前をまったく知らない。知りたくもない。
  63. 売れない商品、売れ残り商品を沢山並べている店、それが書店である。
  64. 昔と変わらない味、というが、なんでもどんどん美味しくなっているのに駄目じゃないか。
  65. 人生の勝ち負けは、勝率ではなく、勝ち数で決まる。いくら負けても良い。
  66. 失敗を恐れなくては、成功は望めない。
  67. 当たっても砕けないように、準備をしておくこと。
  68. 気持ちを切り換えろというが、気持ちなんてものはどうでも良いから、次の手を打ちなさい。
  69. 友達は財産というが、まあ、その程度のものである。
  70. 親の死に目にあえないことの何が問題なのだろう?
森博嗣『つぶやきのクリーム』講談社
つぶやきのクリーム The cream of the notes

つぶやきのクリーム The cream of the notes

 

[][][]九月一日 無数のわたしとあなたで 20:04 はてなブックマーク - 九月一日 無数のわたしとあなたで - 蜀犬 日に吠ゆ

九月一日

無数のわたしとあなたで構成されているみんなは、歴史の主体だ。みんなのため、と口で繰り返しながら個々人の立場を無視または軽視する態度を許してはならぬ。

むのたけじ『一日一言』岩波新書
99歳一日一言 (岩波新書)

99歳一日一言 (岩波新書)


 歴史の主体は、人間であると言うこと、それも特定の人間ではない、というのはわかります。歴史を大きく動かす天才や奇才も、そういう意味では個人に過ぎないということでしょう。目立つ人、派手な人も、地味な人、いつも静かにしている人も、間違いなく歴史に参加しているのですから。