蜀犬 日に吠ゆ

2013-09-18

とりあえず 平家物語冒頭 17:09 はてなブックマーク - とりあえず 平家物語冒頭 - 蜀犬 日に吠ゆ

 とりあえず、出典不明。

1 祇園精舎

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし、たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

 遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱イ、唐の禄山、これらは皆旧主先皇の、政にもしたがはず、楽しみをきはめ、諫をも思ひ入れず、天下の乱れん事をさとらずして、民間の愁ふる所を知らざッしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。

 近く本朝をうかがうに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、これらはおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人の有様、伝へ承hるこそ、心も詞も及ばれね。