蜀犬 日に吠ゆ

2013-09-30

[][][]九月三〇日 万国旗は、いくら旗を増やしたって 17:04 はてなブックマーク - 九月三〇日 万国旗は、いくら旗を増やしたって - 蜀犬 日に吠ゆ

九月三〇日

 万国旗は、いくら旗を増やしたって世界旗にはならない。人類旗にもならぬ。インターナショナリズム=国際主義は、国家を越えて世界を耕す考えと受けとめて期待してきた。ところが国際連合は、前身の国際連盟と同じく期待に応えない。地上のあちこちで国境や国益、国権などをめぐる対立・抗争が多くの人々を苦難にさらし続けている。にもかかわらず国際連合の対応はお座なりで空回りする。なぜ、なにゆえだ? 考え続けた末に私は「国際」の二字をにらんだ。「そうだ、名が体を語っている」とうなずいた。「国際」とは何だ。窓のへり・きわ・ふちを窓際と言うが、国際は国のへり・きわ・ふちだ。国際主義は、国家主義の否定でも克服でもなく、お互いに国家エゴイズムのはしっこをすり合わせて妥協する処世術にすぎない。あざむき、だまし合いは、気付いたら即座に切断せよ。ごまかしのない世界連合、希望に満ちた人類連合を産みつくるために、今こそ何の肩書きもない私たち普通人がそれぞれの場で働き始めよう。

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 国際連合について。国際連合が存在感を出すことができたのは冷戦時代までだったのでしょうか。冷戦の構造に応じるために活動を適合させていくうち、冷戦後の世界とはズレが生じてしまったようにも見えます。