蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-11

[][][]小なる章を読む(その25) 「十三、正しい遍歴」 21:41 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その25) 「十三、正しい遍歴」 - 蜀犬 日に吠ゆ

第二 小なる章

一三、正しい遍歴

三五九 「智慧ゆたかに、流れを渡り、彼岸に達し、完全な安らぎを得て、こころ安住した聖者におたずね致します。家から出て諸々の欲望を抱いた修行者が、正しく世の中を遍歴するには、どのようにしたらよいのでしょうか。」

三六〇 師はいわれた、「瑞兆の占い、天変地異の占い、夢占い、相の占いを完全にやめ、吉凶の判断をともにすてた修行者は、正しく世の中を遍歴するであろう。

三六一 修行者が、迷いの生存を超越し、理法をさとって、人間界及び天界の諸々の享楽に対する貪欲(とんよく)を慎しむならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」

三六二 修行者がかげぐちをやめ、怒りと物惜しみとを捨てて、順逆の念を離れるならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

三六三 好ましいものも、好ましくないものも、ともに捨てて、何ものにも執著せず、こだわらず、諸々の束縛から離脱しているならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)