蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-13

[][][]小なる章を読む(その27) 15:58 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その27) - 蜀犬 日に吠ゆ

第二 小なる章

十三、正しい遍歴

三七一 信念あり、学識ある賢者が、究極の境地に至る定まった道を見、諸々の仲間の間にありながら仲間に盲従せず、貪欲と嫌悪と憤怒を慎しむならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

三七二 清らかな行いによって煩悩にうち克った勝者であり、覆いを除き、諸々の事物を支配し、彼岸に達し、妄執の動きがなくなって、生存を構成する諸要素を滅ぼす認識を立派に完成するならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

三七三 過去及び未来のものに関して(妄(みだ)りなる)はからいを超え、極めて清らかな智慧あり、あらゆる変化的生存から解脱しているならば、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。

三七四 究極の境地を知り、理法をさとり、煩悩の汚れを断ずることを明らかに見て、あらゆる(生存を構成する要素)を滅しつくすが故に、かれは正しく世の中を遍歴するであろう。」

三七五 「尊いお方(ブッダ)さま。まことにこれはそのとおりです。このように生活し、みずから制する修行者は、あらゆる束縛を超えているのです。かれは正しく世の中を遍歴するでしょう。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)