蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-15

[][][]小なる章を読む(その29)  18:53 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その29)  - 蜀犬 日に吠ゆ

第二 小なる章

十四、ダンミカ

三七九 エーラーヴァナと名づける象王は、あなたが勝利者(ブッダ)であると聞いたので、あなたのもとに来ました。かれもまたあなたと相談して、(あなたの話を)聞いて、『いいなあ』とって、喜んで去りました。

三八〇 毘沙門天王であるクヴェーラも、また教えを請おうとして、あなたに近づいてきました。賢者よ、かれに尋ねられたときにも、あなたは話をなさいました。かれもまた(あなたの話を)聞いて、喜んだ姿を示しました。

三八一 アージーヴィカ教徒であろうとも、ジャイナ教徒であろうとも、論争を習いとするこれらのいかなる異説の徒でも、すべて、智慧であなたを超えることはできません。立ったままでいる人が急いで走ってゆく人を追い越すことができないようなものです。

三八二 論争を習いとするいかなるバラモンでも、老年であろうとも、あるいは(中年、あるいは青年の)バラモンであろうとも、またそのほか『われこそは論客である』と自負している人々でも、すべてあなたから(ためになることがら)を得ようと望んでいるのです。

三八三 先生! あなたがみごとに説きたもうたこの教えは幽微であり、また楽しいものです。あなたにお尋ねしますが、どうぞわれらにお説きください。最高の(目ざめた方)(ブッダ)よ。

三八四 これらの出家修行者たち、並びに在俗信者たちは、すべて、(目ざめた人の教えを)聞こうとして、ここに集まってきたのです。けがれなき人(目ざめた人)がさとり、みごとに説いた理法を聞け。――神々がインドラ神のことばを聞くように。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)