蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-16

[][][]小なる章を読む(その30) 20:08 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その30) - 蜀犬 日に吠ゆ

第二 小なる章

十四、ダンミカ

三八五 (師は答えた)、「修行者たちよ、われに聞け。煩悩を除き去る修行法を汝らに説いて聞かせよう。汝らすべてはそれを持(たも)て。目的をめざす思慮ある人は、出家人にふさわしいそのふるまいを習い行え。

三八六 修行僧は時ならぬのに歩き廻るな。定められたときに、托鉢のために村に行け。時ならぬのに出て歩くならば、執著にしばられるからである。それ故に諸々の(目ざめた人々)は時ならぬのに出て歩くことはない。

三八七 諸々の色かたち・音声・味・香り・触れられるものは、ひとびとをすっかり酔わせるものである。これらのものに対する欲望を慎しんで、定められたときに、朝食を得るために(村に)入れよ。

三八八 そうして修行僧は、定められたときに施しの食物を得られたならば、ひとりで退いて、ひそかに坐れよ。自己を制して、内に顧みて思い、こころを外に放ってはならぬ。

三八九 もしもかれが、教えを聞く人、或いは他の修行者とともに語る場合があるならば、その人にすぐれた真理を示してやれ。かげぐちや他人を誹謗することばを発してはならぬ。

三九〇 実に或る人々は(誹謗の)ことばに反撥する。かれら浅はかな小賢しい人々をわれらは称賛しない。(論争の)執著があちこちから生じて、かれらを束縛し、かれらはそこでおのが心を遠くへ放ってしまう。

三九一 智慧のすぐれた人(ブッダ)の説きたもうた法を聞いて、食物と住所と臥具と大衣の塵を洗い去るための水とを、よく気をつけて用いよ。

三九二 それ故に、食物と臥具と大衣の塵を洗い去るための水、――これらのものに対して、修行僧は執着して汚れることがない。――蓮の葉に宿る水滴(が汚されない)ようなものである。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 「第一章」 20:08 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 「第一章」 - 蜀犬 日に吠ゆ

第一章 凡そ三節

 自天子以至於庶人、壱是皆以脩身為本、基本乱而末治者否矣、其所厚者薄、而其所薄者厚、未之有也、此謂知本、此謂知之至也、

 天子より以て庶人に至るまで、壱(いつ)に是れ皆身を脩むるを以て本と為す。その本乱れて末治まる者は否(あら)ず。その厚かる所(べ)(可)き者薄くして、その薄かる所(べ)い者厚きは、未だこれ有らざるなり。此れを本を知ると謂い、此を知の至(きわ)まりと謂うなり。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

大学・中庸 (岩波文庫)