蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-18

[][][]小なる章を読む(その32) 21:31 はてなブックマーク - 小なる章を読む(その32) - 蜀犬 日に吠ゆ

第二 小なる章

十四、ダンミカ]

四〇〇 (1)生きものを害してはならぬ。(2)与えられないものを取ってはならぬ。(3)嘘をついてはならぬ。(4)酒を飲んではならぬ。(5)婬事たる不浄の行いをやめよ。(6)夜に時ならぬ食事をしてはならぬ。

四〇一 (7)花かざりを着けてはならぬ。芳香を用いてはならぬ。(8)地上に床を敷いて臥すべし。これこそ実に八つの項目より成るウポーサタ(斎戒)であるという。

苦しみを終滅せしめるブッダが宣示したもうたものである。

四〇二 そうしてそれぞれ半月の第八日、第十四日、第十五日にウポーサタを修せよ。八つの項目より成る完全なウポーサタを、きよく澄んだ心で行え。また特別の月においてもまた同じ。

四〇三 ウポーサタを行なった(ものごとの解った人)は次に、きよく澄んだ心で喜びながら、翌朝早く食物と飲物とを適宜に修行僧の集いにわかち与えよ。

四〇四 正しい法(に従って得た)財を以て母と父とを養え。正しい商売を行え。つとめ励んでこのように怠た

ることなく暮している在家者は、(死後に)(みずから光を放つ)という名の神々のもとに赴く。」

(小なる章)第二おわる

この章のまとめの句

 宝となまぐさと、恥と、こよなき幸せと、スーチローマと理法にかなった行いと、バラモンにふさわしいことと、船の経と、いかなる戒めを、と、精励と、ラーフラと、ヴァンギーサと正しい遍歴と、さらにダンミカと――

 これらの一四の経が「小なる章」と言われる。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 21:20 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

第二章 凡そ四節

詩云、瞻彼淇澳、菉竹猗猗、有斐君子、如切如磋、如琢如磨、瑟兮僩兮、赫兮喧兮、有斐君子、終不可諠兮、如切磋者、道学也、如琢如磨者、自脩也、瑟兮僩兮者、恂慄也、赫兮喧兮者、威儀也、有斐君子、終不可諠兮者、道盛徳至善、民之不能忘也、

詩云、於戯、前王不忘、君子賢其賢而親其親、小人楽其楽而利其利、此以没世不忘也、

詩に云う、「彼の淇(き)の澳(くま)を瞻(み)るに、菉(緑)竹猗猗(いい)たり、有斐(ゆか)しき君子は、切るが如く磋(みが)くが如く、琢(う)つが如く磨(す)るが如し。瑟たり僩(かん)たり、赫たり喧たり、有斐(ゆか)しき君子は、終(つい)に諠(わす)るべからず」と。切るが如く磋(みが)くが如しとは、学ぶを道(い)うなり。、琢(う)つが如く磨(す)るが如しとは、自ら脩むるなり。瑟たり僩(かん)たりとは、恂慄(じゅんりつ)なるなり。赫たり喧たりとは、威儀あるなり。有斐(ゆか)しき君子は、終(つい)に諠(わす)るべからずとは、盛徳至善にして、民の忘るる能わざるを道うなり。

 詩に云う、「於戯(ああ)、前王、忘れられず」と。君子はその賢を賢としてその親を親しみ、小人はその楽しみを楽しみてその利を利とす。此(ここ)を以て世を没(お)うるも忘れられざるなり。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

大学・中庸 (岩波文庫)