蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-18

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 21:20 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

第二章 凡そ四節

詩云、瞻彼淇澳、菉竹猗猗、有斐君子、如切如磋、如琢如磨、瑟兮僩兮、赫兮喧兮、有斐君子、終不可諠兮、如切磋者、道学也、如琢如磨者、自脩也、瑟兮僩兮者、恂慄也、赫兮喧兮者、威儀也、有斐君子、終不可諠兮者、道盛徳至善、民之不能忘也、

詩云、於戯、前王不忘、君子賢其賢而親其親、小人楽其楽而利其利、此以没世不忘也、

詩に云う、「彼の淇(き)の澳(くま)を瞻(み)るに、菉(緑)竹猗猗(いい)たり、有斐(ゆか)しき君子は、切るが如く磋(みが)くが如く、琢(う)つが如く磨(す)るが如し。瑟たり僩(かん)たり、赫たり喧たり、有斐(ゆか)しき君子は、終(つい)に諠(わす)るべからず」と。切るが如く磋(みが)くが如しとは、学ぶを道(い)うなり。、琢(う)つが如く磨(す)るが如しとは、自ら脩むるなり。瑟たり僩(かん)たりとは、恂慄(じゅんりつ)なるなり。赫たり喧たりとは、威儀あるなり。有斐(ゆか)しき君子は、終(つい)に諠(わす)るべからずとは、盛徳至善にして、民の忘るる能わざるを道うなり。

 詩に云う、「於戯(ああ)、前王、忘れられず」と。君子はその賢を賢としてその親を親しみ、小人はその楽しみを楽しみてその利を利とす。此(ここ)を以て世を没(お)うるも忘れられざるなり。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

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