蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-19

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 23:49 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

第二章 凡そ四節

康誥曰、克明徳、大甲曰、顧諟天之明命、帝典曰、克明峻徳、皆自明也、

湯之盤銘曰、苟日新、日日新、又日新、康誥曰、作新民、詩曰、周雖旧邦、其命維新、是故君子無所不用其極、

詩云、邦畿千里、維民所止、詩云、緡蛮黄鳥、止于丘隅、子曰、於止知其所止、可以人而不如鳥乎、詩云、穆穆文王、於緝煕敬止、為人君止於仁、為人臣止於敬、為人子止於孝、為人父止於慈、与国人交止於信、

康誥に曰わく、「克(よ)く徳を明らかにす」と。大甲に曰わく、「天の明命を顧(おも)い諟(ただ)す」と。帝典に曰わく、「克く峻徳を明らかにす」と。皆自ら明らかにするなり。

湯の盤の銘に曰わく、「苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなれ」と。康誥に曰わく、「新たなる民を作(おこ)せ」と。詩に曰わく、「周は旧邦なりと雖も、其の命は維(こ)れ新たなり」と。是の故に君子はその極みを用いざる所なし。

詩に云う、「邦畿(ほうき)千里、維(こ)れ民の止(とど)まる所」と。詩に云う、「緡蛮(めんばん)たる黄鳥は丘隅に止まる」と。子曰、「(黄鳥すら)止まるに於いてはその止まる所を知る。人を以てして鳥に如かざるべけんや」と。詩に云う、「穆穆たる文王は、於(ああ)、緝煕(あきらか)に止まるところを敬(つつし)む」と。人の君たりては仁に止まり、人の臣たりては敬に止まり、人の子たりては孝に止まり、人の父たりては慈に止まり、国人と交わりては信に止まる。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

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