蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-21

[][][]大いなる章を読む(その3) 20:09 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

一、出家

四一八 かのクシャトリヤ(王)は、車に乗って行けるところまで車を駆り、車から下りて、徒歩で赴いて、かれに近づいて坐した。

四一九 王は坐して、それから挨拶のことばを喜び交した。挨拶のことばを交したあとで、このことを語った。――

四二〇 「あなたは若くて青春に富み、人生の初めにある若者です。容姿も端麗で、生れ貴(とうと)いクシャトリヤ(王族)のようだ。

四二一 象の群を先頭とする精鋭な軍隊を整えて、わたしはあなあたに財を与えよう。それを享受なさい。わたしはあなたの生れを問う。これを告げなさい。

四二二 (釈尊がいった)、「王さま。あちらの雪山(ヒマーラヤ)の側に、一つの正直な民族がいます。昔からコーサラ国の住民であり、富と勇気を具えています。

四二三 姓に関しては(太陽の裔(すえ))といい、種族に関しては(シャカ族)(釈迦族)といいます。王さまよ。わたくしはその家から出家したのです。欲望をかなえるためではありません。

四二四 諸々の欲望には患(うれ)いのあることを見て、また出離こそ安穏であると見て、つとめはげむために進みましょう。わたくしの心はこれを楽しんでいるのです。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 「第三章」 20:16 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 「第三章」 - 蜀犬 日に吠ゆ

第三章

所謂脩身在正其心者、身有所忿懥、則不得其正、有所恐懼、則不得其正、有所好楽、則不得其正、有所憂患、則不得其正、

心不在焉、視而不見、聴而不聞、食而不知其味、此謂脩身在正其心、

 謂わゆる身を脩むるはその心を正すに在りとは、身に忿懥するところあるときは、則ちその正を得ず、恐懼するところ有るときは、則ちその正を得ず、好楽するところ有るときは、則ちその正を得ず、憂患するところ有るときは、則ちその正を得ず。

 心焉(ここ)に在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず、此れを、身を脩むるはその心を正すに在り、と謂う。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

大学・中庸 (岩波文庫)