蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-22

[][][]大いなる章を読む(その4)「二、つとめはげむこと」 17:19 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その4)「二、つとめはげむこと」 - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

二、つとめはげむこと

四二五 ネーランジャラー河の畔(ほとり)にあって、安穏を得るために、つとめはげみ専心し、努力して瞑想していたわたくしに、

四二六 (悪魔)ナムチはいたわりのことばを発しつつ近づいてきて、言った、「あなたは瘠(や)せていて、顔色も悪い。あなたの死が近づいた。

四二七 あなたが死なないで生きられる見込みは、千に一つの割合だ。きみよ、生きよ。生きたほうがよい。命があってこそ諸々の善行をなすこともできるのだ。

四二八 あなたがヴェーダ学生としての清らかな行いをなし、聖火に供物(そなえもの)をささげてこそ、多くの功徳を積むことができる。(苦行に)つとめはげんだところで、何になろうか。

四二九 つとめはげむ道は、行きがたく、行いがたく、達しがたい。」

 この詩を唱えて、悪魔は目ざめた人(ブッダ)の側に立っていた。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 「第四章」 17:34 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 「第四章」 - 蜀犬 日に吠ゆ

第四章

 所謂斉家在脩其身者、人之其所親愛而譬焉、之其所賤悪而譬焉、之其所畏敬而譬焉、之其所哀矜而譬焉、之其所敖惰而譬焉、故好而知其悪、悪而知其美者、天下鮮矣、

故諺有之、曰、人莫知其子悪、莫知其苗之碩、此謂身不脩不可以斉其家、

 謂わゆるその家を斉(ととの)うるはその身を脩むるに在りとは、人はその親愛する所に之(お)(於)いて譬(かたよ)(僻)り、その賤悪(せんお)する所に之いて譬り、その畏敬する所に之いて譬り、その哀矜(あいきょう)する所に之いて譬り、その敖惰(ごうだ)する所に之いて譬る。故に好みてもその悪を知り、悪(にく)みてもその美を知る者は、天下に鮮(すくな)し。

 故に諺にこれ有り、曰わく、「人はその子の悪(みにく)きを知るなく、その苗の碩(おお)(大)いなるを知るなし」と。此れを、身脩まらざればその家を斉うべからず、という。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

大学・中庸 (岩波文庫)