蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-23

[][][]大いなる章を読む(その3) 20:52 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その3) - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

二、つとめはげむこと

四三〇 かの悪魔がこのように語ったときに、尊師(ブッダ)は次のように告げた。――

「怠け者の親族よ、悪しき者よ、汝は(世間の)善業を求めてここに来たのだが、

四三一 わたくしにはその(世間の)善業を求める必要は微塵もない。悪魔は善業の功徳を求める人々にこそ語るがよい。

四三二 わたくしには信念があり、努力があり、また智慧がある。このように専心しているわたくしに、汝はどうして生命(いのち)をたもつことを尋ねるのか?

四三三 (はげみから起る)この風は、河水の流れをも涸らすであろう。ひたすら専心しているわが身の血がどうして枯渇しないであろうか。

四三四 (身体の)血が涸れたならば、胆汁も痰も涸れるであろう。肉が落ちると、心はますます澄んでくる。わが念(おも)いと智慧と統一した心とはますます安立するに至る。

四三五 わたくしはこのように安住し、最大の苦痛を受けているのであるから、わが心は諸々の欲望にひかれることがない。見よ、心身の清らかなことを。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)