蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-26

[][][]大いなる章を読む(その6) 17:28 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その6) - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

二、つとめはげむこと

四四六 (悪魔はいった)、

 「われは七年間も尊師(ブッダ)に、一歩一歩ごとにつきまとうていた。しかもよく気をつけている正覚者(しょうかくしゃ)には、つけこむ隙をみつけることができなかった。

四四七 烏が脂肪の色をした岩石の周囲をめぐって『ここに柔かいものが見つかるだろうか? 味のよいものがあるだろうか?』といって飛び廻ったようなものである。

四四八 そこに美味が見つからなかったので、烏はそこから飛び去った。岩石に近づいたその烏のように、われらは厭(あ)いてゴータマ(ブッダ)を捨て去る。」

四四九 悲しみにうちしおれた悪魔の脇から、琵琶がパタッと落ちた。ついで、かの夜叉は意気消沈してそこに消え失せた。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

[][][]金谷治訳注『大学・中庸岩波文庫 「第六章」 19:19 はてなブックマーク - 金谷治訳注『大学・中庸』岩波文庫 「第六章」 - 蜀犬 日に吠ゆ

第六章 凡そ四節

是故君子先慎乎徳、有徳此有人、有人此有土、有土此有財、有財此有用、徳者本也、財者末也、外本内末、争民施奪、是故財聚則民散、財散則民聚、是故言悖而出者、亦悖而入、貨悖而入者、亦悖而出、

康誥曰、惟命不于常、道善則得之、不善失之矣。

 是(こ)の故(ゆえ)に君子は先ず徳を慎む。徳あれば此(ここ)に人あり、人あれば此に土あり、土あれば此に財あり、財あれば此に用あり。徳は本なり。財は末なり。本を外(うと)んじて末に内(した)しめば、民を争わしめて奪うことを施(おし)うるなり。是の故に財聚(あつ)まれば則ち民散じ、財散ずれば則ち民聚まる。是の故に言悖(もと)りて出ずれば亦た悖りて入り、貨悖りて入ればまた悖りて出ず。

 康誥に曰わく、「惟れ命は常に于(お)いてせず」と。善なれば則ちこれを得、不善なれば則ちこれを失うを道うなり。

金谷治『大学・中庸』岩波文庫
大学・中庸 (岩波文庫)

大学・中庸 (岩波文庫)