蜀犬 日に吠ゆ

2013-12-28

[][][]大いなる章を読む(その8) 19:08 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その8) - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

三、みごとに説かれたこと

四五〇 立派な人々は説いた―― (ⅰ)最上の善いことばを語れ。(これが第一である。) (ⅱ)正しい理(ことわり)を語れ、理に反することを語るな。これが第二である。 (ⅲ)好ましいことばを語れ。好ましからぬことばを語るな。これが第三である。 (ⅳ)真実を語れ。偽りを語るな。これが第四である。

 そのときヴァンギーサ長老は座から起ち上って、衣を一つの肩にかけ(右肩をあらわして)、師(ブッダ)のおられる方に合掌して、師に告げていった、「ふと思い出すことがあります! 幸せな方よ」と。「思い出せ、ヴァンギーサよ」と、師は言われた。そこでヴァンギーサ長老は師の面前で、ふさわしい詩を以て師をほめ称えた。

四五一 自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ。これこそ実に善く説かれたことばなのである。

四五二 好ましいことばのみを語れ。そのことばは人々に歓び迎えられることばである。感じの悪いことばを避けて、他人の気に入ることばのみを語るのである。

四五三 真実は実に不滅のことばである。これは永遠の理法である。立派な人々は、真実の上に、ためになることの上に、また理法の上に安立しているといわれる。

四五四 安らぎに達するために、苦しみを終滅させるために、仏の説きたもうおだやかなことばは、実に諸々のことばのうちで最上のものである。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)