蜀犬 日に吠ゆ

2014-01-11

[][]清水義範『ドン・キホーテの末裔』岩波現代文庫 22:23 はてなブックマーク - 清水義範『ドン・キホーテの末裔』岩波現代文庫 - 蜀犬 日に吠ゆ

 現在第8章。

 本当にボルヘスが出てきた。いいぞいいぞ。

ドン・キホーテの末裔 (岩波現代文庫)

ドン・キホーテの末裔 (岩波現代文庫)

 それまで現実世界とは違うとごまかしてきた世界が歪んできました。

 「ちくま」を「つくま」、「蕎麦ときしめん」を「蕎麦と兵隊」、「国語入試問題必勝法」と「映画字幕の作り方教えます」をあわせて「国語問題の作り方教えます」などと茶化してきたのに、いきなりリアリティが増加。ドストエフスキ『白痴』、スタンダール『赤と黒』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』、夏目漱石『坊っちゃん』…はじめこの辺はぼんやり読んでいました。セルバンテスが普通に言及されるわけですから。でも、「丸谷才一さんが」で急速に違和感が生じまして。幾重かに張られたメタフィクションの網が突然取り払われた感じ。で、冷静に考えるとここで歴代の文学者を列挙していたのですね。その意図はよく分かりませんが。

 で、ボルヘスの登場。「ピエール・メナール」で、列挙の意味が分かったような分からないような。

 滅裂になってきたことは想定内ですけれども、なんだかすごいことになったような気もします。

伝奇集 (岩波文庫)

伝奇集 (岩波文庫)

 高橋源一郎『ゴーストバスターズ』を思い出しましたが、アマゾンにないのでリンクは無し。