蜀犬 日に吠ゆ

2014-02-01

[][][]大いなる章を読む(その24)六、サビヤ 20:26 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その24)六、サビヤ - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

六、サビヤ

 わたくしが聞いたところによると、――或るとき尊き師(ブッダ)は王舎城の竹園林にある栗鼠飼養の所に住んでおられた。そのとき遍歴の行者サビヤに、昔の血縁者ではあるが(今は神となっている)一人の神が質問を発した。――「サビヤよ。(道の人)であろうとも、バラモンであろうとも、汝が質問したときに明確に答えることのできる人がいるならば、汝はその人のもとで清らかな行いを修めなさい。」と。そこで遍歴の行者サビヤは、その神からそれらの質問を受けて、次の(六師)のもとに至って質問を発した。すなわちプーラナ・カッサパ、マッカリ・ゴーサーラ、アジタ・ケーサカンパリ、パクダ・カッチャーヤナ、ベッラーッティ族の子であるサンジャヤ、ナータ族の子であるニガンダとであるが、かれらは(道の人)あるいはバラモンであり、衆徒をひきい、団体の師であり、有名で名声あり、教派の開祖であり、多くの人々から立派な人として崇められていた。(しかるに)かれらは、遍歴の行者サビヤに質問されても、満足に答えることができなかった。そうして、怒りと嫌悪と憂いの色をあらわにしたのみならず、かえって遍歴の行者サビヤに反問した。そこで遍歴の行者サビヤはこのように考えた、「これらの(道の人)またはバラモンであられる方々は衆徒をひきい、団体の師であり、有名で名声あり、教派の開祖であり、多くの人々から立派な人として崇められている。かれら、すなわちプーラナ・カッサパからさらについにナータ族の子であるニガンダに至るまでの人々は、わたしに質問されても、満足に答えることができなかった。満足に答えることができないで、怒りと嫌悪と憂いの色をあらわにしたのみならず、わたしに反問した。さあ、わたくしは低く劣った状態(在俗の状態)に戻って諸々の欲望を享楽することにしよう」と。

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

 六師外道でたか? と思いましたが、そうでもありませんでした。